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「詐欺」の基礎知識全まとめ!定義や最新手口、対処法などを一挙解説

投稿日時 2019年05月23日 15時17分
更新日時 2019年05月23日 15時17分

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • 詐欺の様々な手口を網羅的に知りたい人

  • 詐欺に関する基本的な知識をざっくりと知りたい人

  • 訴訟までは考えていないが、詐欺のトラブルにあっている気がする人

はじめに

詐欺とは、人に嘘をついて金品を騙し取ったり、商品やサービスを購入させたりする犯罪です。詐欺にあうと、経済的・精神的な損失を被ることになるため、手口を知って未然に防ぐことが大切になってきます。

この記事では、そもそも「詐欺」とはどういうものなのか? ということからはじめ、近年の手口や対処法など、詐欺に関する基本的な知識をまとめました。

いま自分が置かれている状況が詐欺なのか心配だという方や、増加する詐欺への対策を考えている方はぜひお役立てください。


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1.「詐欺」の定義とは?刑事・民事における2つの違いを知ろう



そもそも「詐欺」とは法律上、どういうものとして定義されるのでしょうか?

それには2つの定義があります。

ひとつは、犯罪の種類とその刑罰を定めた「刑法」での「詐欺罪」

もうひとつは、契約や取引のルールを定めた「民法」での「詐欺」

このふたつはよく似ていますが、その目的や定義が異なります。

それぞれの違いについて、詳しくみていきましょう。

①刑事上の詐欺

刑法に基づく訴訟を「刑事訴訟」と呼びます。犯罪を行った人が警察に「容疑者」として逮捕されたあとなどに行われる訴訟がこれにあたります。

刑事訴訟の目的は、

「被告人(容疑者)が本当に犯罪をしたのかどうか」
「犯罪をしていた場合、どの程度の刑罰にあたるのか」

を決めること。

その際の根拠として、次の3つの条件があげられます。

(1)他人に対し、財産の処分に関して嘘の情報を信じさせようとした
(2)その行為によって、他人が事実と異なることを信じた
(3)そのことにより、被害者の財産が加害者に渡った

以上、3つの条件を満たしており、それぞれに因果関係があれば詐欺罪が成立します。

たとえばオレオレ詐欺を例にとると、

(1)加害者:「オレオレ、俺だよ!実は事故にあっちゃって、100万円必要でさ…」
→財産の処分に対して嘘の情報を教える

(2)被害者:「それは大変だ!すぐに100万円を振り込むよ」
→その行為によって、事実を異なることを信じた

(3)被害者:「今振り込んだよ!」
→そのことにより、被害者の財産が加害者に渡った

…という条件を満たしているため、詐欺罪に該当すると言えるでしょう。

刑事事件の容疑者を逮捕・起訴できるのは主に警察となるため、被害者としてできることは主に、被害届の提出や刑事告訴などになります。

また詐欺罪の時効は7年。その間に犯人が逮捕されなければ起訴できなくなります。

また刑事事件はあくまで「刑罰を決める」ものであるため、詐欺でだましとられたお金を返金してもらうような場合は、また別途手続きが必要となってきます。

②民事上の詐欺

民事訴訟を起こすことで、損害賠償請求ができます。騙し取られた財産などの額に応じた損害賠償請求をすることで、実質の返金が期待できるのです。しかし、刑事告訴とは違い、法に基づいて罰することはできません。

また、あくまでも当事者同士での話し合いになるため、弁護士を雇うなどして解決に向けて行動する必要があります。また、時効には3年と20年が定められています。

3年の時効は、詐欺被害の事実と加害者を知ってから損害賠償請求ができる期限です。3年を超えると、損害賠償請求できなくなるため、お金が返ってこなくなります。ただし、犯人が特定されていなければ時効はスタートしません。

20年の時効は、加害者の特定の有無にかかわらず、損害賠償請求できなくなる期限です。


以上が、「詐欺」とはどういうものなのか? についての基礎的な解説となります。

より詳しいことを知りたい方は下記の記事なども参考にしてみてください。

【被害届の出し方】について詳しく知りたい方は


【詐欺の時効】について詳しく知りたい方は


【詐欺にあった際の返金制度】について詳しく知りたい方は


【損害賠償請求の方法】について詳しく知りたい方は



2.最近話題の詐欺、どんなものがあるの?



詐欺の手口には、さまざまな種類があります。

特にネットの普及に伴い、詐欺被害の手口もより多様化しました。被害を防ぐためにも、事前に手口を知っておくことが大切。

この章では、最新の手口から定番の手口まで、まとめて紹介していきます。

①時代に合わせて手口も変化!最近話題の新たな詐欺4つ

改元や仮想通貨など、時代のトレンドに合わせた手口が増えています。最近話題の新たな詐欺をみていきましょう。

  • 改元詐欺

    改元にともない、キャッシュカードやクレジットカードの変更が必要などと言い、カードを騙し取る詐欺です。似た詐欺に、還付金詐欺があります。還付金があるから言うとおりにATMを操作してほしいなどと言い、「振込」や「口座番号」などの言葉を使わずに、操作を指示して振り込ませる手口です。

    改元詐欺や振り込め詐欺について、詳しくは下記の記事で解説しています。



  • 新札交換詐欺

    平成31年4月9日に、新札と新貨幣の発行の発表がありました。この新札と新貨幣の登場に伴い、新札交換詐欺が登場しています。現在、使用している紙幣や貨幣が使えなくなるため交換が必要などと言い、金銭を騙し取る手口です。

    なお、現在使用している紙幣と貨幣は、新しい紙幣と貨幣が発行された後も引き続き使用できます。


  • 東京五輪詐欺

    東京オリンピックの開催に乗じて、オリンピック関係の詐欺が登場しました。確認されているのは、次のような詐欺です。

    (1)投資詐欺
    オリンピック需要によって必ず利益を得られるなどといい、存在しない事業に投資させる手口です。

    (2)チケット詐欺
    チケットを優先的に販売するなどと言い、金銭を騙し取る手口です。「今しか買えない」、「あなたにだけ」などと特別感を演出することもあります。

    (3)振り込め詐欺
    銀行や警察、弁護士など信用させやすい職業を騙り、オリンピックの話と絡めて金銭を振り込ませたりキャッシュカードを郵送させたりします。

    東京五輪詐欺については、こちらの記事で詳しく解説しています。


  • 仮想通貨詐欺

    一時期ブームになった仮想通貨に絡め、次のような詐欺が登場しています。

    (1)ニセ取引
    存在しない仮想通貨の購入や偽の取引を持ちかけ、金銭を騙し取る手口です。

    (2)ICO詐欺
    公開されていない仮想通貨を販売するなどと言い、金銭を騙し取る手口です。

    (3)Airdrop詐欺
    登録によって無料で仮想通貨をもらえるなどと言い、登録した際のパスワードを聞き出して仮想通貨を盗む手口です。

    (4)情報商材詐欺
    仮想通貨で儲けるノウハウや情報を教えるなどと言い、高額なセミナーへの参加や教材の購入を持ちかける詐欺です。行為そのものは詐欺ではありませんが、実際には稼げないなど内容次第では詐欺が成立します。

    仮想通貨詐欺について詳しくは、こちらの記事で解説しています。

②ネットを利用した詐欺の主な手口と特徴

ネットの普及により、SNSやオークション、オンラインサロンなど様々な媒体を利用した詐欺が登場しています。主なネット関連の詐欺を以下の表にまとめました。

名前 特徴 詳細
国際ロマンス詐欺 外国人の富裕層や軍人などを騙って近づき、恋愛感情を持たせて金銭を騙し取る詐欺 こちら
インスタ広告詐欺 ブランド品を買わせる、副業に誘う、モデルなどのスカウトを装って詐欺セミナーに誘う等 こちら
情報商材 必ず儲かるなどと言い、実際には稼げない情報を提供して高額な料金を請求する こちら
オンラインサロン カリスマ的存在のオーナーからタダ働きを命じられたり、セクハラを受けたりする等 こちら
SNS詐欺 出会い系サイトへの登録を促して金銭を騙し取ったり、儲かる投資方法を教えるなどといい騙す等 こちら
YouTube詐欺 YouTubeで稼ぐ嘘のノウハウ本の購入を持ちかける、動画に表示されているURLをクリックさせて高額請求する等 こちら
Amazon詐欺 料金が未納などと言い嘘の請求をする、法的手続きを取るなどと脅して金銭を要求する等 こちら
副業詐欺 簡単に儲かる、初期費用20万円が必要などといい騙す、ビジネスと称して情報商材を購入させる等 こちら
オークション詐欺 購入した商品が送られてこない、実際とは違う商品が届く、写真が偽装されている等 こちら

③電話や対面などで誘う詐欺の主な手口と特徴

もちろん、ネットを経ずに行われる詐欺もまだまだ横行しています。
こちらも下記の通り、主要なものをまとめました。


名前 特徴 詳細
結婚詐欺 結婚を意識させたタイミングで会社の経営が傾いているなどと言い、金銭を請求する手口 こちら
点検商法 修繕に保険金を利用できると言い、相場よりも高額な代金を請求する、高額な解約料を請求される等 こちら
ネズミ講 上の人間が下の人間から利益を吸い上げる形式になっており、無限に連鎖するため、下の人間が一切儲からない仕組み こちら
ネットワークビジネス 法律に反する勧誘行為、楽に稼げるかのごとく誤認させる、しつこく勧誘する等 こちら
電話勧誘 しつこく商品やサービスの購入を持ちかけるなど、法律違反に該当する行為等 こちら
詐欺はがき 訴訟最終告知のお知らせ、給与の差し押さえの履行等、嘘の法的措置を騙り金銭を騙し取る こちら

enjinの公式ツイッターでは、詐欺の情報を発信しています。詐欺を疑うことが起きた場合は、フォローして調べてみてください。


3.被害にあったらどうする?主な相談先2つ



詐欺にあった際には、被害金を取り戻してトラブルを解決するために行動しましょう。専門家に相談することで、問題が早期に解決する可能性があります。ここでは、詐欺被害の主な相談先を2つご紹介します。

国民生活センター(消費生活センター)

詐欺被害など、日常生活で起こり得るトラブルの円滑な解決をサポートしてくれます。地域の消費生活センターの窓口で相談してもいいですが、忙しい方はまず消費者ホットラインに電話しましょう。トラブル解決に向けて必要な専門機関を紹介してもらえます。電話をかけると、自宅の郵便番号を入力するようアナウンスが流れるので、指示に従って入力してください。

電話番号:188
受付時間:平日9:00~17:00、土日祝10:00~16:00(窓口によって異なる)
休業日:12月29日~1月3日

国民生活センターの利用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。


法テラス

法テラスでは、経済面や財産面の条件を満たすことで、無料法律相談や弁護士費用立替制度を利用できます。1回の相談時間は30分程度で、1つの問題につき3回までの相談となっているため、要点をまとめたうえで相談することが大切です。

また、相談先として詐欺事件に詳しい弁護士を紹介してもらえるため、トラブルが解決しやすくなります。

法テラスについて詳しくは、こちらの記事で解説しています。


電話番号:0570-078374
受付時間:平日9:00~21:00、土曜日9:00~17:00
休業日:日祝

被害者仲間を集める

同じ加害者から詐欺被害を受けた被害者仲間を集め、トラブル解決に向けて協力し合うこともひとつの手段です。精神的な面を支えあうことで、解決に向けて個々の負担を抑えつつ行動できるという利点もあります。

集団訴訟プラットフォームのenjinでは、自分の被害を登録し、仲間を集めることも可能。

下記のページから、すでに立ち上がっている訴訟プロジェクトも閲覧できますので、すでに該当する案件がある場合は参加することもできます。

https://enjin-classaction.com/about/user/


4.まとめ

  • 被害金を取り戻すためには、民事訴訟を起こして損害賠償請求する必要がある

  • 次々と新しい手口の詐欺が登場しており、改元や東京五輪に乗じた詐欺に要注意

  • 詐欺にあったときは、国民生活センターや法テラスに相談する

おわりに

詐欺の手口は、これからも増え続けると考えられます。そのときの流行に乗じた詐欺が多いため、注意してください。また、SNSやオークション、オンラインサロンなど、ネット上にも詐欺がたくさんあります。詐欺の可能性がある場合は、そのときの感情だけで購入や契約をせず、国民生活センターなどに相談しつつ慎重に行動しましょう。

【ほかの法的トラブルに役立つコラム一覧】
https://enjin-classaction.com/column/list/

【詐欺に関する訴訟プロジェクト一覧】
https://enjin-classaction.com/project/?keyword=%E8%A9%90%E6%AC%BA&category=all


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