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急増するマッチングアプリの詐欺…代表的な6つの手口と対策まとめ!

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投稿日時 2019年03月28日 19時20分
更新日時 2019年09月17日 17時30分

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • マッチングアプリが安全かどうか知りたい人

  • マッチングアプリで詐欺にあうと聞いて不安な人

  • マッチングアプリで騙されるケースを知りたい人

はじめに

恋愛のツールとしていまや多くの人が利用している「マッチングアプリ」。身分証による本人確認などが行われていることもあり、出会い系アプリよりも安全に使える……というイメージが強いようです。

しかし、アプリ側の本人認証がどれだけ厳しいものであろうと、素性のわからない人に会うことの危険性にかわりはありません。

国民生活センターの発表 国民生活センターの発表 によると、マッチングアプリを含む出会い系のトラブルは減少傾向にあるものの、2018年度途中の相談件数は前年同期比をわずかに上回っており、問題は根強く残っているといえるでしょう。

この記事では、マッチングアプリで起きうる詐欺の手口を紹介すると共に、実際に被害にあったときにどうすればよいかを解説していきます。



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1.マッチングアプリに潜む「業者」の手口6選!



マッチングアプリを通じて行われる詐欺の手口はさまざま。それぞれどんなものがあるか、まずはシチュエーション別にまとめてみます。
①サイト上のやり取りを通じたもの
手口 概要
サクラサイトへの誘導 ほかの出会い系アプリに登録させ、高額な使用料をだまし取る
副業詐欺 「誰でも稼げる」と持ちかけ、高額な情報商材やツールなどを販売する
②実際に出会ってから行われるもの
結婚詐欺 交際を通じて結婚をにおわせ、結婚費用などの名目でお金をだましとる
ぼったくり デートを装って飲食店に呼び出し、高額の代金を請求する
デート商法 デートを装って呼び出し、高額の商品・サービスを購入させる
マルチ商法(ネズミ講) 自社商品の販売員として勧誘し、商品を友人・知人に売らせようとする
それぞれの項目について、くわしく解説していきます。

①サイト上のやりとりを通じたもの

  • サクラサイトへの誘導

    マッチングアプリを通じて連絡をとりつつ、「よく使っているこっちのサイトで話したい」と、別の悪質サイトに誘導していく手口です。

    一般的なマッチングアプリと違い、誘導された悪質サイトではサクラと呼ばれる業者側の社員がやり取りを行っており、メッセージのやり取りはあっても実際に会うことはできないケースがほとんど。

    連絡をいたずらに引き延ばすことで、メッセージの送受信にかかる高額の料金を支払わせることが目的です。

    そもそも、こうした他サイトへの誘導は多くのマッチングアプリで禁止行為に設定されています。他のサイトへの誘導があった時点で、詐欺だと考えましょう。

    「これまでにかかったお金はあったときに返す」などと言われることもありますが、信じてはいけません。

  • 副業詐欺

    マッチングアプリでのやり取りを通じて「誰でも稼げる方法がある」などと言い、高額の情報商材や投資ツールといった商品を売りつける方法です。

    直接に売りつけるのではなく、個人的な連絡先を交換したタイミングなどで「友達にも紹介したい」といってLINEやTwitter、Facebookグループなどに勧誘され、そのあとで本格的にセールストークが始まる場合もあります。

    こうした勧誘もマッチングアプリでは規約違反ですが、個人的な連絡先を交換して以降のやり取りを禁止することは難しいため、判断が難しいところです。

    「いいビジネスがある」「紹介したい人がいる」という言葉が出てきた場合は注意するに越したことはありません。

    詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。


②実際に出会ってから行われるもの

  • 結婚詐欺

    一般的な交際を通じて信頼を深め、結婚を意識させたうえで「会社が倒産して借金ができた」「親が重病になり、治療費が必要になった」として、高額のお金を請求する手口です。

    数か月から、場合によっては一年以上も時間をかけたうえで犯行に及ぶため、金銭だけでなく、精神的なダメージも計り知れません。

    相手の言動だけで見分けるのは困難ですが、結婚の話が出てきたタイミングで「お金がなくなった」といった話が出たら十分に警戒しましょう。

    下記記事も参考としてみてください。

    また近年では、外国人を装ってターゲットと恋愛関係になり、お金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の被害も急増しています。あわせて注意するようにしてください。

  • ぼったくり

    近年、マッチングアプリを通じて被害が目立っているタイプの詐欺です。

    まずはやり取りを通じてターゲットと仲良くなり「前から行きたかったバーがある」として、グルになっているぼったくりの店を指定。

    そのことに気づかずに飲み食いしたターゲットに対し、高額の代金を請求する……というのが代表的な流れとなっています。

    ぼったくり行為は各所で問題となっていますが、警察などに駆け込んでも当人どうしのトラブルとみなされがちで、迅速な解決が困難です。

    相手から店を指定された場合には別のお店を提案するなど警戒するのはもちろん、万が一の場合には弁護士に相談するなどの対策をとりましょう。

    ぼったくりバーなどの対処法について、詳しくは下記記事をご覧ください。


  • デート商法

    デートを装い、高額な商品を購入させるのがデート商法です。アプリを通じてターゲットを呼び出す点ではぼったくりバーと似ていますが、売りつける商品の種類によってさまざまなバリエーションがあります。

    かつては絵画や宝石、毛皮といった商品を買わせるのが主流でしたが、近年では不動産や株式といった投資関係の商品を購入させるケースが増加しており、被害額も高額になりつつあります。

    国民生活センターの発表 によると、男性だけでなく女性の被害者も増えています。 マッチングアプリで出会った相手から投資を進められた場合は、詐欺を疑うようにしましょう。

    また、①の中で説明した副業詐欺に勧誘するパターンもあります。

  • マルチ商法・ネズミ講

    相手を呼び出したうえで、マルチ商法やネズミ講といった行為に誘うことです。

    マルチ商法は自社製品を売った相手を販売員として勧誘し、次々と販売員のネットワークを作っていく仕組みの販売形態で、正式には連鎖販売取引と呼ばれます。

    商品の売り上げに加え、勧誘した人の人数に応じてインセンティブが得られるという仕組みを持っているところが多いため、こうしたマッチングアプリを通じて勧誘実績を伸ばしたい人が紛れ込んでいるのです。

    マルチ商法自体は違法ではありませんが、勧誘の際に連鎖販売取引であることを隠して勧誘を行ったり、必要事項を説明せずに契約させたりした場合は違法となります。
    いっぽうでネズミ講は、勧誘した人から会費を徴収し、その一部を自分のものに、残った一部を自分より前に会員となった上位メンバーに分配していくという仕組みのもので、商品を販売してないことが特徴。

    正式には無限連鎖講と呼ばれ、仕組み自体が違法となります。

③詐欺以外に気を付けたい!こんな被害も

これらの詐欺以外にも、マッチングアプリを通じて、さまざまな犯罪に巻き込まれるおそれがあります。

強姦や準強姦、窃盗、いわゆる美人局による脅迫などのほか、個人情報を渡したことによってストーカー行為を受ける、性行為などの動画を盗撮され公開される……といった被害が懸念されます。

これらはマッチングアプリに限らず注意すべきではあるものの、相手の素性はアプリ上ではいくらでも誤魔化せてしまうため、より注意して損はないでしょう。

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2.詐欺の被害にあってしまったら?相談先と返金手段3つ



もし、これまで解説してきた詐欺の被害にあった場合、弁護士などに相談して被害回復に動きましょう。

詐欺被害は、逃げることも見越して計画的に行われているため、時間が空くほどにお金を取り戻すのは困難となります。

以下、詐欺被害にあったときの動きについて解説していきます。

①詐欺かもしれない!と思ったら、まずやりたい準備

専門機関に相談する前に、まずは迅速に証拠を集めましょう。

相手をだましたあと、加害者はマッチングアプリから自分の情報を削除することが大半です。ほかの人から詐欺だと通報され、運営側が強制退会させるケースもあるでしょう。

その前に被害の流れを証明する証拠を準備しておくことで、被害の実態を説明しやすくなります。

少しでも「怪しい」と思う相手の場合は、やり取りの段階ですべて念のため証拠を残しておくくらいでよいでしょう。

直面した被害によって用意するものは細かく変わりますが、

  • チャットやメッセージなどのやり取りの履歴
  • 購入させられた商品の引き落とし履歴や領収書などの画面
  • クレジットカード明細などの支払い記録

といったものを中心に、少しでも被害と関連しそうなものをなるべく多く集めるようにしましょう。

②困ったらここに相談!窓口一覧

  • 消費者ホットライン

    消費者庁の運営している窓口で、詐欺などを含むさまざまな消費者トラブルについて相談を受け付けています。

    局番なしの「188」に電話することで、最寄の消費者センターにつないでくれます。 (受付時間は各消費者センターによります)

    返金などにあたってのアドバイスや専門機関の紹介のほか、業者との交渉なども行ってくれる場合もあります。

    詳しくは下記の記事も参考としてください。

  • 警察相談窓口

    「#9110」の番号でつながる警察相談窓口は、犯罪の可能性のあるトラブルについて気軽に相談できる窓口です。

    110番と違い、緊急性のない問題でも相談することが可能なので、安心して連絡をしましょう。

    ただし、連れ去られそうになる暴力を振るわれそうになるといった、身の危険を感じるレベルの出来事が起きた場合は、迷わずに通報してください。

    そのほか、ネットを通じた詐欺については、 各都道府県のサイバー窓口 に相談してもよいでしょう。

  • 弁護士

    詐欺の疑いが強まり、業者などにだましとられたお金を返金をしてもらいたい場合は、弁護士に相談する方法もあります。

    日本弁護士連合会(日弁連)のサイト から最寄の弁護士を探し、相談を検討してみてください。

    情報商材やデート商法の場合、弁護士を通じて交渉することで、返金や契約解除ができる可能性が高まります。

    いっぽうで、弁護士を通じた依頼には費用がかかりますので注意してください。 お金がないという場合は、 法テラス を通じた弁護士費用の立替えなども検討しましょう。

  • 集団訴訟

    もし、同じような被害者が多数いるという場合は、集団訴訟を起こすという手段もあります。これは同じ相手から被害を受けた人どうして協力して訴訟を起こすというもの。

    多数の被害者が集まれば弁護士費用を分担できる可能性があるほか、多数の被害者が集まることで、警察が悪質な事件と判断し、逮捕に動いてくれる場合もあります。

③利用できる場合はクーリング・オフで契約解除!

これまで紹介してきた詐欺の手口の中で、マルチ商法と副業詐欺については、「クーリング・オフ」という制度を利用することで、契約の解除ができる可能性があります。

これは、一部の契約について、消費者側が一方的に契約の解除をできるというもの。ハガキ等で相手に通知するだけでよく、キャンセル料などの費用も一切支払う必要がありません。

業者にクーリング・オフを通知する場合は、内容証明郵便と呼ばれる方法で送付しましょう。これは郵便局が送った郵便物の内容を証明してくれるもので、この方法によって伝えられた内容は、法的な証拠として効力を持ちます

相手が受け取ったことを証明する配達証明もあわせて送るとよりベストでしょう。

ただし、マルチ商法と副業についてはいずれも、契約した日を1日目と数えて20日間を過ぎると、クーリング・オフができません。

もし期限が過ぎていた場合は、弁護士などを通じて契約の解除を求めていく形となります。

そのほか、クーリング・オフの詳しい手口や書面の内容については下記記事も参考としてください。

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3.マッチングアプリ内で詐欺に巻き込まれないために!4つの注意点



これまで詐欺の手口や詐欺に巻き込まれた際の対処法について紹介してきました。

しかし、そもそも被害に遭わないよう警戒するのが最重要。

マッチングアプリを利用する際には、以下のことに注意して利用するようにしましょう。
①連絡先の交換は慎重に!
②「会わせたい」には要注意!
③お店は「自分で」提案を!
④万一の備えをしっかりと!

①連絡先の交換は慎重に!

マッチングアプリを離れた個人的なやり取りは、運営の目が届かないぶん、詐欺目的の人にとっては動きやすくなります。

そのため、連絡してすぐにLINEなどの交換をしたがる人には要注意。ある程度はやり取りを続け、きちんとした人かどうかを見極めたうえで交換するようにしましょう。

もちろん、LINEを交換したからといってその人が安心できるとは限りません。デート商法や結婚詐欺、国際ロマンス詐欺の場合、前述の通り数か月以上にわたって信頼関係を築いてから金銭を要求することもあります。

②「会わせたい」には要注意!

突然「会わせたい人がいる」「お世話になってる人がいる」という言葉が出てきたときは、副業詐欺などである可能性が高まります。

「友達のパーティに一緒に行こう」といったケースも同様。2人きりで会うわけではないので気楽に考えてしまいがちですが、それこそがつけこむ隙となります。

まずは食事などを通じて人柄を理解してから、紹介する人に会うほうがよいでしょう。

③お店は「自分で」提案を!

「行きたいお店がある」と相手から特定の店を指定された場合は、ぼったくり被害にあう可能性があります。

こうしたぼったくり店は、潰れた飲食店の店舗を使っており、グルメサイトの評価なども以前の店のものを流用している場合があります。

ネットで評判を調べただけでは判別ができない場合もありますので、自ら別の店を提案したほうが安心です。

④万一の備えをしっかりと!

前章でもお伝えした通り、詐欺の加害者はすぐにアカウントを削除し、詐欺の痕跡を消そうとします。そのため重要なのは証拠を集めるスピード。

実際に会うことになった場合も、念のためやり取りなどを事前に証拠としておさえておいたほうが無難です。

詐欺の手口は常に巧妙化しています。警戒しすぎて悪いことはありません。

4.まとめ

  • 結婚詐欺やぼったくりバーなど、アプリ外の詐欺被害にも注意をしながらの利用を。

  • 困ったときは、公的機関や弁護士など専門家を頼りましょう。

  • 連絡先やプライベートを明かすのは細心の注意を。怪しいと思ったら断る勇気を。

おわりに

「出会い系」から「マッチング」に名前が変わっても、ネットで知り合った見知らぬ人に直接会うリスク変わっていません。プロフィールや写真も本物とは限らないという穴は今も残っています。

普段の環境では出会えない人と知り合えるのがマッチングアプリの魅力ですが、詐欺業者も条件は同じ。信頼できる人を見つけるまでは難しいと考えながら利用した方がいいでしょう。

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