仮想通貨詐欺の見分け方と対策を徹底解説!4つの手口+勧誘方法7選

2018年07月30日 11:26:41詐欺・消費者被害

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • 仮想通貨の取引を考えているが、詐欺に遭わないかどうか心配な人

  • 仮想通貨の話を持ちかけられたが、詐欺かどうか疑っている人

  • 安全に取引きできる仮想通貨がどんなものか知りたい人

はじめに

仮想通貨の取引をしていて、怪しいなと思ったことはありませんか? 情報の数も多く、詐欺かちゃんとしたものなのか区別がつきにくいのが現状。そんな人のために、この記事では仮想通貨詐欺のありがちな手口や、気をつけたほうがよい誘い文句を徹底的に解説していきます。


1.ひと目でわかる!仮想通貨詐欺の大まかな手口4選



仮想通貨に関する詐欺は、大まかに4つにわけられます。
その名前と特徴と注意点について、表にまとめてみました。
以降の記事ではそれぞれの項目の詳しい内容について、解説していきます。

名前 特徴 対策
①ニセ取引 仮想通貨の購入を持ちかけ、お金をだまし取る 仮想通貨の購入を人に任せない。PCから自分で購入するようにする
②ICO詐欺 「公開前のコインを販売する」などと持ちかけ、お金をだまし取る ICOが本当に存在するものなのか、信頼できるものかどうかをきちんと調査する
③Airdrop詐欺 「登録すればタダでコインがもらえる」としてパスワードを聞き出し、仮想通貨を盗む 連絡に書かれているURLをクリックしない。必ず公式ページからログインして情報を確認する
④情報商材 「儲かるノウハウを教える」といい、高額なセミナーに参加させたり、教材を購入させたりする 「商品名+詐欺」「会社名+詐欺」で検索し、詐欺商品でないかどうかをチェックする


①ニセ取引

「この通貨は必ず値上がりする」「リスクはまったくない」「○○円までは上がることが保証されている」などと、ノーリスク・ハイリターンであることを大げさに言って仮想通貨の購入契約をさせ、その後連絡が取れなくなるというケースです。

実際には預けたお金で仮想通貨を購入していないばかりか、持ちかけた仮想通貨自体が存在しないということもあります。

連絡をとってくる手段も多く、

  • 知人の紹介
  • 電話や訪問販売での勧誘
  • メール、パンフレットの郵送
  • SNSやウェブサイトでの宣伝

など様々。

類似のパターンとして「参加した人だけに限定で教えます」と言ってメルマガやセミナー、SNSグループに登録させてから購入を持ちかけるケースや、パンフレットなどで購入勧誘のチラシを送ったあと、別業者を装い「いま買ってくれれば高値で買い戻す」などと言ってくる手口もあるようです。

仮想通貨のニセ取引詐欺にかからないための方法は、「たとえ親しい人であっても他人にお金を預けない、仮想通貨は自分自身で購入する」と普段から心がけておくことです。

仮想通貨は、PCを使って、全世界から個人が自由に購入・取引できるものです。株のように代理店から購入する必要はまったくありません。他人まかせにしてお金を預けるのではなく、自ら調べて購入するようにしましょう。

②ICO詐欺

ICOとは、会社が事業の資金を集めるために独自の仮想通貨を発行することを言います。イメージとしては株式の発行に近いのですが、株と違って世界中から資金を集められることが特徴となっています。

しかしこうしたICOは法整備が整っていないこともあり、詐欺の温床にもなっているのが現状。

そもそも存在していないICOに投資させようとしたり、ねずみ講のような仕組みに登録させようとしたりといった手口のほか、「世界中から資金を集める」というICOの利点を逆手に取り、最初から持ち逃げをする予定で資金を募るというケースもあります。

こうした偽ICOは海外でも多く、ニューヨークの顧問企業「Satis Group LLC」が2018年3月に発表した調査によれば、ICOの実に8割以上が詐欺という結果になったとのこと。

「説明は英語だから詳しいことはわからないけど、公式サイトはちゃんとしているし問題なさそう……」といった考えで安易に参加すると、仮想通貨を持ち逃げされるという結果に終わるかもしれません。

また、仮に資金を出したICOが本当にちゃんとしたものであっても油断は禁物。詐欺グループが公式サイトを装ってメールやSNSのメッセージを送り、「いま入金した人に還付がある」「追加の入金が必要」などとして自分たちの口座に仮想通貨を振り込ませるという詐欺もあるからです。

ICO詐欺は見分けるのが非常に難しいのですが、大まかな対策としては

  • 外部コミュニティの評判をよく確認する
  • セミナーやメルマガなどを通じたICOに参加しない
  • 日本国内に法人があるものなのかどうかを確認する
  • メールやSNSで送られてきた口座(アドレス)に入金しない

といったものなどがあげられます。


③エアドロップ(Airdrop)詐欺

エアドロップ(Airdrop)とは、仮想通貨の配布元が、自分たちの通貨の流通量を増やすために、ユーザーに無料で通貨を配ることをいいます。

しかし、この仕組みを悪用する詐欺も多く起きています。「登録すればエアドロップがもらえる」と詐欺サイトに誘導し、仮想通貨の秘密鍵(パスワード)を入力させ、口座にある仮想通貨をすべて盗むという、いわゆるフィッシング詐欺と呼ばれる手口が大半です。

誘導する偽サイトのデザインは公式そっくりで、ひと目で見分けるのは困難。

仮想通貨の場合、秘密鍵の管理は完全に自己責任。またブロックチェーンの性質上、一度確定した取引記録を後から変更することはほぼ不可能です。そのためクレジットカードなどと違い、あとから送金を取り消すことはできないと考えていいでしょう。

こうした詐欺については、まずは不審なURLをクリックしないことが重要となります。

  • メールなどで送られてきたURLは、たとえ本物に見えたとしてもクリックしない
  • 公式サイトをブックマークしておき、情報は必ずそこで確認する
  • どんな形であろうと、秘密鍵の入力は絶対にしない

といったものがあげられるでしょう。

④情報商材詐欺

「わずか3ヶ月で数億円が稼げた」「一日○円が稼げる」「不労所得が得られる」「ツールを使って全自動で取引できる」などという文句で、高額のDVDや有料メルマガなどを購入させる形の詐欺です。

実際には、広告ほどの効果のないごく一般的な知識であったり、リスクを無視して都合のいい部分だけを取り出したものであったりと、値段には見合わない貧弱な内容であることがほとんど。書いている内容そのものは嘘ではないとはいえ、誇大広告で高額な商品を売りつけている場合など、詐欺的な側面があることは否定できません。

こうした情報商材に書かれている知識は、ずっと価格の安い一般書籍に書かれていることが大半です。「ほかにはない独自の取引メソッド」「公開できない秘密のノウハウ」といった言葉が出てきたときは疑ってかかったほうが無難でしょう。

対策としては「そもそも購入しない」という選択が得策です。

仮に返金に応じると書かれていた場合でも、相手がそれを守るとは限りません。会社ごと消滅し、お金を持ち逃げされるというケースもじゅうぶんにありえます。また弁護士に依頼をした場合、商材の金額によりますが弁護士費用のほうが高くなることも多いでしょう。

「簡単に稼げる」などと書かれている情報商材は買わないのがベストです。


2.この言葉に注意!仮想通貨詐欺にありがちな誘い文句ベスト7



前の章では、仮想通貨詐欺の大まかな手口を4つのタイプにわけてご紹介してきました。
しかし、多くの詐欺はこれらの複数の手口を組み合わせ、あの手この手で騙そうとしてきます。そんなときのために、「この言葉が出たら詐欺の可能性が高い!」という言葉7つをピックアップしてみました。

①「あなただけに」「今だけ」といった限定ワード

よく出てくる手口:すべて

「このサイトを見たあなただけに特別で」「いま電話をかけている方々に限定で」といった「あなただけ」「一部の人だけ」と限定してくる言葉には注意が必要です。同じように「今だけ限定」「○○日までに連絡をした人限定」という、時期を限定する言葉が一緒に出てくると、詐欺である可能性はさらにアップします。

②「仮想通貨取引の代理店です」

よく出てくる手口:ICO詐欺、ニセ取引

仮想通貨に「代理店」は存在しません。仮想通貨はインターネットを使ったデータのやりとりであるため、代理店に販売を委託することなく、全世界で取引ができるのが最大の特徴です。特にICOは世界中から投資家を通じて資金を集めることが目的ですので、「代理店を通じた販売しか行われていないICO」というのは、あまりやる意味がありません。

代理店を名乗る業者から連絡が来た場合は、詐欺だと考えてよいでしょう。

③「日本円でお振込みください」

よく出てくる手口:ICO詐欺、ニセ取引

新規のICOやマイナーな仮想通貨の場合、日本円で売り買いできることはほとんどなく、ビットコインなどの有名な仮想通貨でのみ取引をできるケースが一般的です。そのため、相手が「この通貨を購入するために○○円をお振込みください」「このICOへの投資のために○○円をお振込みください」などと言って、日本円での振込・手渡しを求めてくる場合、詐欺の可能性が高いと見てよいでしょう。

④「最低でも○○円は保証しますので、絶対に損はしません」

よく出てくる手口:ICO詐欺、ニセ取引

→仮想通貨の値動きは不安定です。一番流通量の多いビットコインですら、一日で10%以上の値動きをすることが珍しくありません。価格の保証をするのは不可能といっていいでしょう。価格保証という言葉が出てきた場合も、詐欺だと考えられます。

類似のケースとして、「買い取り保証」という言葉が出てくる場合も注意が必要です。値上がりしない場合でも業者が一定価格で買い取るので損はしないという理屈ですが、あとで連絡しても実際に買い取ってもらえることはありません。仮に買い取ってもらえた場合でも、後からさらに高額の投資をすすめられ、今度は返金されないというパターンがあります。「価格保証」「買取保証」という言葉は疑ってかかりましょう。

⑤「メルマガで秘密の情報を配信しています」

よく出てくる手口:ICO詐欺、情報商材

→最初は「無料で登録できる」としてメールマガジン、LINE、Twitterなどに登録させ、そこから高額の情報商材や別の詐欺に勧誘する手口です。ある程度の期間は比較的きちんとした情報を出したり、こまめに質問に答えるなどして信用させ、それから「会員だけに特別で」などとして有料サービスへの登録を勧めていくような形が一般的です。

特定のグループに勧誘してくるような広告やメールには注意しましょう。

⑥「いますぐこちらのURLからログインしてください」

よく出てくる手口:Airdrop詐欺

→メール、SNS、Google広告などで公式を装って告知を行い、ニセのウェブサイトに誘導する手口です。「いまログインするとエアドロップがもらえます」「予定枚数まで売れなかった仮想通貨を特別価格で配布します」といったものの他に、「資産が盗まれたおそれがあります」「アプリのアップデートをしてください」といった文面があります。

慌てて記載されているURLをクリックするのではなく、必ず公式サイトからログインして情報が本当かどうかを確かめるようにしましょう。

⑦「会員を勧誘することで報酬がもらえます」

よく出てくる手口:ICO詐欺、情報商材

いわゆるネットワークビジネス(ねずみ講)へと勧誘してくるやり方です。知り合いをセミナーに登録させた人数に応じてランクを決め、ランクに応じて定期的に報酬がもらえるというように説明をされますが、実際のところ報酬がもらえるほど多くの人を勧誘するのは困難。結局、高い月額費を支払い続けることになります。

こうしたねずみ講は知り合い、友人を通じて勧誘されることが多いため、顔見知りだからといってうっかり信用しないことが肝心となります。

3.どうすれば安全?騙されにくい仮想通貨取引の方法



これまで「詐欺にありがちな手口・言葉」を紹介してきましたが、ではどうすれば安全に取引をできるのでしょうか? 

はっきり言ってしまえば、「100%安全な方法はない」というのが実情です。
「○○しさえすれば安全!」という方法は詐欺グループも必ずチェックしており、安心だと思っているその隙をついてくるからです

それでも、ある程度リスクの少ない取引の方法はあります。
いくつかご紹介していきましょう。

①金融庁が登録している取引所でしか扱わない

2017年4月1日から仮想通貨取引所の運営が登録制となり、金融庁への申請が必須となりました。つまり裏を返せば、金融庁に登録がないにも関わらず仮想通貨を取り扱っている取引所はすべて違法という形になります。こうした取引所の利用を避けることで、詐欺にあうリスクを下げることができます。

金融庁のウェブサイトに記載されている仮想通貨取引所は下記の通りとなります。
※2018年4月20日時点

  • 株式会社マネーパートナーズ
  • QUOINE株式会社
  • 株式会社bitFlyer
  • ビットバンク株式会社
  • SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社
  • GMOコイン株式会社
  • ビットトレード株式会社
  • BTCボックス株式会社
  • 株式会社ビットポイントジャパン
  • 株式会社DMM Bitcoin
  • 株式会社ビットアルゴ取引所東京
  • Bitgate株式会社
  • 株式会社BITOCEAN
  • 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
  • テックビューロ株式会社
  • 株式会社Xtheta

②国内取引所が扱っている通貨のみを取引する

金融庁に仮想通貨取引所が登録をする際、扱う通貨の種類も申請し、認可を受ける必要があります。金融庁のチェックを受けている仮想通貨はある程度信頼できると考えられます。しかし、金融庁の認可を受けたネム(XEM)が不正流出するなど、認可を受けていても100%安全というわけではありません
あくまで安全である可能性が高いという認識でいましょう。

日本仮想通貨事業者協会で公開されている取扱通貨の一覧は下記の通りです。
※2018年5月31日時点の情報です

  • ビットコインキャッシュ(BCC、BHC)
  • ビットクリスタル(BCY)
  • ビットコイン(BTC、XBT)
  • カイカコイン(CICC)
  • コムサ(COMSA)
  • ダッシュ(DASH)
  • イオス(EOS)
  • イーサリアム・クラシック(ETC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ファクトム(FCT)
  • フィスココイン(FSCC)
  • ノシス(GNO)
  • アイコノミ(ICN)
  • リスク(LSK)
  • ライトコイン(LTC)
  • メロンポート(MLN)
  • モナコイン(MONA)
  • ネクスコイン(NCXC)
  • ペペキャッシュ(PEPECASH)
  • キャッシュ(QASH)
  • オーガー(REP)
  • ストレージコインエックス(SJCX)
  • カウンターパーティ(XCP)
  • ドージコイン(XDG)
  • ネム(XEM)
  • ステラ・ルーメン(ルーメン)(XLM)
  • モネロ(XMR)
  • リップル(XRP)
  • ザイフ(ZAIF)
  • ジーキャッシュ(ZEC)
  • ゼン(ZEN)

さらに「これは詐欺かもしれない」と思った場合は、下記の窓口に電話で相談してみるのもよいでしょう。

  • 金融庁 金融サービス利用者相談室
    0570-016811
  • 消費者庁 消費者ホットライン
    188
  • 警察相談専用電話
    #9110

また、集団訴訟プラットフォームのenjinでは、仮想通貨詐欺の被害を受けた人たちによる集団訴訟も立ち上がっています。こうしたプロジェクトのなかに自分が買おうとしている通貨がないかどうかを確認するのはもちろん、もし被害を受けてしまった場合は、ここで訴訟を立ち上げるのもひとつの方法です。

集団訴訟について詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。



4.まとめ

  • 仮想通貨詐欺の手口には、大まかにわけて①ニセ取引、②ICO詐欺、③エアドロップ(Airdrop)詐欺、④情報商材の4つの手口がある。

  • 特に以下の言葉が出てきたときには詐欺の可能性が高まるため注意。①「あなただけ」「今だけ」という限定ワード、②仮想通貨取引の代理店を名乗る言葉、③日本円での振り込み、④「価格保証」「買い取り保証」という言葉、⑤「秘密の情報」と言ってメルマガやLINEグループなどに登録させる行為、⑥「いますぐここからログインしてください」とURLに誘導する連絡、⑦「会員を勧誘すると報酬をもらえる」とねずみ講へ誘導する言葉

  • 金融庁に認められた取引所や仮想通貨だけを使うようにすれば比較的安全だが、100%安全というわけではない

おわりに

いかがでしたか?
仮想通貨詐欺の手口や注意するべき言葉についてこの記事では紹介してきました。
しかし、詐欺の対策に100%はありません。「自分は大丈夫」と思っているほどうっかり騙されてしまいがちです。自分を過信せず、常に疑う姿勢を持つことが、なによりも大きな対策となります。

この記事が、詐欺に遭いそうな人の助けになれば幸いです。
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