詐欺の手口に引っかからないための、たったひとつのシンプルな方法

2018年07月27日 18:12:39詐欺・消費者被害

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • 手紙や電話などのセールスを受けたが、詐欺かどうかを疑っている人

  • 振り込め詐欺がどんな手口を使ってくるのか知りたい人

  • 友人・家族に詐欺の手口について注意をうながしたい人

はじめに

詐欺の被害があとを絶ちません。

警察庁の発表によると、2017年の特殊詐欺は前年よりも28.7%増えた18212件となり、2010年から7年連続で増加しています

その手口も複雑化し、複数の人間が綿密なストーリーを作り上げているため、「私は大丈夫!」と言っている人が騙されるというケースも増加しているようです。

どうすれば、被害を未然に防げるのでしょうか?
この記事では、たったひとつのシンプルな方法をご紹介します。


1.基本にして唯一。詐欺被害を防ぐ、たったひとつの簡単な方法



それは……

怪しいと思ったら、すぐ警察へ相談することです。

そんなの当たり前じゃないか!……と思うかもしれません。

しかし詐欺グループは、その当たり前の行動をさせないために、あらゆる手を尽くすのです。

以下、その基本的な手口と、対策の心構えを紹介していきます。

①相手がどれだけ急かしても、警察に相談するべし

詐欺グループは、相手に考える時間を与えないよう、被害者を急かします。

「今すぐ用意しなければ」
「10分後に電話します」
「明日までに振込が必要です」

などなど……。

どれだけ相手が正しいと感じても、「急かされたら」警察に相談しましょう

②相手に教えられた連絡先をすべて無視して、警察に相談するべし

詐欺グループは複数の役割を使い分け、被害者を騙そうとします。

「不明な点はこちらの法務局窓口へお問い合わせください」

などと言ってもっともらしい連絡先を告げ、電話してきた人を騙す手法があります。

相手に教えられた連絡先は一切信用せず警察に相談しましょう

③自分で解決しようと思わず、警察に相談するべし

詐欺グループは常に手口を改良しています。ネットに出ている情報や相手の反応も細かく調べ、資料としています。そのため、手口を知った被害者がどんな対応をしてくるかも想定し、騙すための布石にしている場合があります。一度は撃退されたと見せかけて、数日後に警察や業者を装った電話がかかってくるなどのパターンです。

聞き覚えがあっても自分で解決せずに、警察に相談しましょう

④心当たりがあるかどうかに関わらず、警察に相談するべし

そもそも詐欺グループは、「もしかしたら自分に関係あるかも?」という微妙な内容を狙って騙そうとしてきます。

「お金を払ってないとは言い切れないな……」
「そんなサービスを利用したような気もするな……」

たとえそう感じたとしても、まずは警察に相談しましょう

また、警察に電話をするときは、警察庁の相談ホットライン「#9110」が便利です。
この窓口は、警察庁が犯罪被害の未然防止のために設置しているもので、電話をかけた場所に応じて、全国都道府県の警察署の相談窓口に繋いでくれます

ただし、土日祝日・および夜間(各警察署によって異なるが、おおむね17:00以降)は通じませんので、その場合は住んでいる場所の近くにある警察署や交番に相談しましょう。

いま被害が出ている詐欺については、警察が情報を把握している場合があります。
詐欺の被害を確認する意味でも、この番号に電話をしたほうが安心です。

以下、参考として、詐欺の類型を貼っておきます。

この中で少しでも該当するものがあれば、すぐに警察に相談しましょう
手口はどんどん改変されるため、このリストにある手口がすべてとは限りません。

怪しいと思ったものは、とにかく警察に相談しましょう


2.被害が多い順トップスリー! 詐欺の手口と注意点



まずは被害額・被害件数が多い手口トップスリーを紹介していきます。

①オレオレ詐欺……2017年の被害件数8496件、被害額207.9億円

親族などになりすまし、「トラブルに遭ったので、いますぐ金が必要」と要求してくる、もっとも多い詐欺の手口です。最初から親族本人を名乗って電話をかけてくるケースは少なく、警察や弁護士、会社の上司、事故の被害者、さらに落とし物を拾ったという連絡などから親族の個人情報を聞き出し、そのあとで電話をかけてくるといったパターンが多いようです。

「お金がすぐ必要」、「早くしないと大変なことになる」といった言葉が出てきたら要注意です。まずは電話を切り、それから警察に相談しましょう

②架空請求詐欺……2017年の被害件数5753件、被害額127.7億円

インターネット利用料などの「無料期間が過ぎた」、「利用料金が支払われていない」などという内容のメールやはがきなどを送り、不払いが続けば訴訟を起こすと脅して、金銭を支払わせようとする手口です。

オレオレ詐欺の被害者が高齢者の女性中心なのに対し、架空請求詐欺はすべての年代・性別にまんべんなく被害者がいるのも特徴となっています。

言われるままお金を振り込んだり、自力で解決しようとするのは当然NGですが、 放置しているだけでも危険なケース があります。
それは、「支払督促」 と呼ばれる裁判所の制度を悪用している場合です。この場合はきちんと異議を申し立てないと、たとえ架空の請求であっても、お金を支払わなければなりません。

ただし、裁判所からの支払督促の場合は受け取ってから2週間以内に異議の申立をすれば問題ありません。本物の裁判所からの請求に見せかけていることも考えられますので、 はがき・メールの連絡先には連絡せず、 まずは警察に相談しましょう

その他のバリエーションとして、

  • 「あなたにマンション等の優先入居権が当たりました」 と電話し、後日別の人から 「住みたいので名義を貸して欲しい」 と持ちかけたあとで 「名義貸しは違法だ」 と脅して弁護士費用などの名目で金を騙し取ろうとする手口

  • 役所を名乗り「あなたの個人情報が流出しましたので削除にご協力します」と電話をかけたあとで、「あなたの名義ですでに車や不動産などが買われている。このままではあなたが逮捕される」など不安を煽って、解決料としてお金を騙し取ろうとする手口

  • 銀行員や大手アパートの店員を名乗り、「あなたのクレジットカードが不正使用された。このままだと銀行のキャッシュカードも凍結される」と脅したうえで、「確認のためにいったんカードを預からせてほしい」といって、銀行のキャッシュカードを騙し取ろうとする手口

などがあります。

警察に相談しましょう

③還付金詐欺……2017年の被害件数3129件、被害額35.9億円

税務署や役所、年金事務所などの職員を名乗って電話をかけてきて、「未払いの年金があったので還付します」、「医療費の過払い金を払い戻します」などと、お金が還ってくることをアピール。「ATMでこちらの指示通りに操作してくれればお金が振り込まれます」と言って、実際には詐欺グループの口座にお金を振り込ませるというものです。

金額の入力については「個人番号」「取扱番号」と言ってごまかし、本人に入力させる手口をとります。

ATMを操作してお金が還ってくることはありません。電話相手がATMに行かせようとしてきたら電話を切り、警察に相談しましょう

オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金振込詐欺。
これまでご紹介した3つの手口が、2017年の被害件数の実に95%を占めています。
その他の注意すべき手口についても、次の章で紹介していきます。


3.融資、株の取引、婚活までもターゲット? まだまだある詐欺の手口



④融資保証金詐欺……2017年の被害件数548件、被害額6.6億円

インターネット上に「無担保でも融資可能!」などの広告を出し、申し込んできた人に対して、事務手数料入金できるかどうかの確認といった名目でお金を振り込ませるというものです。

当然、融資は行われません
振り込む前に警察に相談しましょう

⑤金融商品取引詐欺……2017年の被害件数104件、被害額7.2億円

実際にはほとんど価値のない未公開株や外国通貨などについて、電話や広告で 「将来確実に利益が出る」と煽り、申し込んできた人に買わせてお金をだまし取る手口です。近年はLINEグループやメルマガ、Youtubeチャンネルなどの様々な場所で行われるようになり、仮想通貨なども持ちかけてくる商品のひとつになっています。

買う前に警察に相談しましょう

⑥ギャンブル必勝法詐欺……2017年の被害件数113件、被害額4.6億円

競馬・パチンコ・宝くじなどのギャンブルについて、「必ず勝てる方法を教えます!」などという広告や電話での勧誘を行い、実際にはほとんど役に立たない、意味のない情報を教えるという形の詐欺です。

ギャンブルの場合はまだはっきりと騙されたことに気づきますが、類似のものとして、「副業で稼げるようになる方法」「簡単に異性にモテるようになる方法」「投資で簡単に儲かる投資法」といったノウハウを高額で買わせる、情報商材詐欺などもあります。こうした商材は相手の知識のなさにつけこんだものが多いため、騙されていることに気づきづらいことがあります。

また仮に「効果がない」と訴えても「あなたのやり方が悪いだけ」と自己責任にされたり、「あなただけに追加で特別なセミナーを紹介します」と、さらにお金を騙しとられたりすることもあります。

利用する前に警察に相談しましょう

⑦異性との交際あっせん詐欺……2017年の被害件数21件、被害額1.4億円

いわゆる出会い系サイトなどで、女性を紹介すると言って高額な登録料をとったり、女性にメッセージを送るために高額なポイントを買わせようとするものです。女性を装い、お金を使わせるようなメールのやりとりをするサクラ行為などもこれに含まれます。

さらに悪質なケースになると、実際に会ってから高額の商品を買わせるデート商法だったり、未成年を使い、児童買春法違反になると脅してお金をとる美人局などに発展する場合もあります。

おかしいなと思ったら警察に相談しましょう


4.まとめ

  • 詐欺の被害に遭わないたったひとつの方法は、少しでも怪しいと思ったら警察庁の相談ホットライン「#9110」に連絡すること。焦らない、相手を信用しない、自分で解決しようとしない、という心構えが大切。

  • 警察庁の資料によると、2017年はオレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺の順番で被害が大きかった。特に架空請求詐欺は、老人に限らず全世代で被害がある。

  • その他の詐欺被害として、融資保証金詐欺、金融商品取引詐欺、ギャンブル必勝法詐欺、異性との交際あっせん詐欺などがある。これらの詐欺は、騙されたことに気づいていない、本人が通報していないという場合もあるため、件数が少なくとも注意する必要がある。

おわりに

いかがでしたか?
記事の中でも言ったとおり、これがすべての手口ではありません
詐欺グループは日々改良を続けており、ここにはない新たな手法を編み出してきます。

過信せず、慢心せず、少しでも怪しいと思ったら警察に相談すること

そのことを忘れないようにしてください。

また、それでももし被害にあってしまった場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。



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