こんな人こそ要チェック!
- 恋人についつい流されてしまいがちな人
- 同年代よりも収入が高く、結婚相手に求める理想も高い人
- 責任感が強く真面目な人
はじめに
恋に落ちた相手は、まさに結婚相手として理想的!
しかし、もしかしたらそれ、結婚詐欺かもしれません。
多くの人が婚活を意識するようになった現代、焦る心につけ込んだ結婚詐欺師による被害もまた出ています。
なるべく自然に、詐欺師かどうかを見分ける方法ってないのでしょうか?
この記事では、詐欺師を見分けるための質問を紹介するとともに、結婚詐欺にかかりやすいタイプの性格や、詐欺にあった場合の対処法などについて説明していきます。
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1.いますぐ実践!さりげなく詐欺師を見分ける6つ質問
「証拠を残したくない」「素性を明かしたくない」というのが結婚詐欺師の考え。この特徴を踏まえて質問をすることで、怪しいかどうかをある程度判断できます。
6つの例をご紹介していきましょう。
①「一緒に写真撮ろっ!」
結婚詐欺師は、あまり顔写真は撮りたがりません。ウェブサイトで「結婚詐欺師」として情報を共有される恐れがありますし、万が一結婚詐欺だと気づかれて警察に被害届を出された場合、自分が不利になるからです。
恋人同士なのに一緒に写真を撮ることを嫌がることの多い場合、もしかすると結婚詐欺師かもしれません。
ただ本当に写真が嫌いな人というのもいるため、これだけで100%詐欺師とは断定しづらいところ。使える場面の多いフレーズですので、軽いジャブのつもりで使うといいかもしれません。
また、もう一歩踏み込んで、「SNSには載せないから」「ほかの人に見せたりしないから」と言ってみるのもひとつの方法。それでも特に理由なく撮りたがらない場合は、少し疑ってみたほうがよいかもしれません。
②「友達(家族)に会ってもいい?」
詐欺師にとって、本名で関係性を築いている友人や家族はなるべく隠したい情報です。また、そもそも後ろ暗いことをしているのですから、友人関係そのものがほとんどないという可能性も大きいでしょう。
家族の話を聞いても「もういなくて」「折り合いが悪くて」「病気で入院してて」などとはぐらかし、またあなたが家族や友人を紹介しているのにも関わらず相手が紹介してくれない場合は、もしかすると結婚詐欺かもしれません。
とはいえ、友人・家族関係についても人によって様々に事情が異なりますし、付き合って日が浅いにも関わらず家族に合わせるのは気が引ける、という人もいます。
この質問だけでは、まだ詐欺師とは断定できません。あくまでひとつの参考として考えたほうが無難です。
ただし、
普段からやたらと結婚を意識していたり、結婚をにおわせるような発言を繰り返しているにも関わらず、友人や家族のことを聞くと頑なに口を閉ざすという場合、すこし注意したほうがいいかもしれません。
③「こんど家に行ってもいい?」
ありふれた言葉ではありますが、この質問も相手を見極めるひとつの参考となります。
ポイントは「相手の住所」です。
結婚詐欺師は、自分がお金をもっているように見せるため、
「こんなところに住んでるよ」などと、高級そうなマンションの写真を見せてくる場合があります。
もちろん、本当にそこに住んでいるわけではありません。だからこそ、実際に家に来られることをとても嫌がるのです。
そもそも……仮に結婚詐欺師ではなくても、特に理由もなく自宅を頑なに隠すというのは、すこし不自然です。過去にストーカー被害にあってトラウマになった、という場合も考えられますが、既婚者である、実はゴミ屋敷になっている、といった不都合なことを隠している可能性もあるでしょう。
また、家と同じようにチェックしておくべきポイントに、車があります。
相手が車を持っている場合、タイミングを見てダッシュボードの中などにある車検証の「所有者」「使用者」欄をこっそりとチェックしてみましょう。車は本当に本人のものでしょうか? また念のため車のナンバーも写真に撮っておけば、相手と連絡が取れなくなっても、足取りをつかむことができる可能性があります。
④「どこで働いてるの?」
気軽に聞けるうえに、実用性の高い質問です。口頭で聞くだけでなく、名刺をもらっておくとより確実でしょう。
相手が教えてくれた会社名をウェブサイトで検索し、実在する会社なのかどうかを調べます。
ウェブサイトがない場合は、国税庁の
法人番号公表サイトで会社が実在しているのか調べてみましょう。もしくは、有料ですが法務省の
登記オンラインで会社の登録を調べてみてもいいかもしれません。
ただ、会社が存在すると分かった場合でも、まだ安心できません。
- 会社は実在するが、名刺が偽物であるケース
- 会社も名刺も本物だが、本人がまるきり別の他人になりすましているケース
も考えられるからです。
特に相手が「経営者」を名乗り、お金には不自由していないとアピールしている場合は、立場を偽装している可能性があります。お金を借りるときに「すぐに返してもらえるから大丈夫だ」とあなたに信頼してもらおうとしているのです。
名刺に無関係な会社のロゴを勝手に印刷する行為は、
私印偽造罪という罪になります。また経営者などを勝手に名乗って活動をしていた場合は
営業妨害の罪に問われる可能性もあります。
これらの行為がもし確認された場合、相手が詐欺師である可能性はとても高くなります。SNSなどに記事をあげていないかどうかをチェックしてみるほか、いざという場合は会社の代表番号に非通知でかけて在籍を確認してみてもよいでしょう。
⑤「免許証の写真見せて」
免許証やパスポートなどの公的機関の発行した写真付きの身分証は、偽名を使っている詐欺師にとって絶対にターゲットに見せたくないものです。
付き合っている相手をちょっと不審に思ったら、自分の免許証を見せながら「このとき、写真写りが本当に悪いんだよね。あなたのはどんなかんじ?」「そろそろ免許証の更新なんだよね。あなたはいつ?」など、相手に違和感を抱かせないような話し方でさりげなく聞いてみましょう。
⑥「借用書を書いてね」
「大金を貸してほしい」と言われて不安になったら、口約束ではなく借用書をしっかりと書いてもらいましょう。書くことを渋るようなら結婚詐欺の可能性が高まりますし、
そもそもお金の貸し借りをしっかりとできない人には問題があります。
また、さらにハードルがあがりますが、借用書にはできることなら実印を押してもらうようにするとベターです。
今後貸したお金のことでトラブルになったとしても、実印には法的な証拠能力があるので、あなたに有利にことが進みます。
そもそも詐欺師は本名を隠していることが多いので、実印を押してくれる相手であれば少なくとも本名であることは確認できますし、ある程度信頼できるでしょう。念のため
印鑑の登録証明書も持ってきてもらうとさらにベターです。
2.結婚詐欺師にカモにされる人はどんなタイプ?性格診断チェック
結婚詐欺師は、すべての異性にアプローチするのではなく、騙しやすそうな異性をターゲットにします。
それでは、どんな人がターゲットになりやすいのでしょうか?
詐欺にかかりやすい項目を紹介していきますので、自分が当てはまっていないかどうかチェックしてみましょう。多く当てはまる人ほど、より結婚詐欺を警戒したほうがよさそうです。
①同年代の友人たちと比べて年収や地位が高いエリート
収入が多い人は、詐欺師にとって引き出せる金額が多い相手。恰好のターゲットです。
また、ある程度の地位がある人は、何かトラブルがあっても「弱みを見せたくない」という気持ちが出てしまい、周囲へと相談しづらくなってしまいます。
実際に被害にあっても立場があるため告訴しにくく、泣き寝入りせざるをえない状態になってしまうのです。
詐欺師はそんな背景をわかって近づいてきます。
②人と話すことが苦手な人
日頃から特に交友関係がなく、社交的ではない人は、一度相手に心を許すと、疑うことなく信じてしまう傾向にあります。
特に相談できる相手がまわりにいない場合、のめりこんでしまうかもしれません。
③責任感がとても強く、しっかりとしたタイプの人
きちんと就職している人は、お金を貯金していることが多いでしょう。詐欺師は散財せず、きちんとお金を持っている人をターゲットにします。
さらに、
親切にされたら必ずお返しをするなど、一見するときっちりしているようなタイプも注意です。「あの時よくしてもらったし……」という引け目から、ついつい借金の申し出を断りきれないといった場合があるからです。
④最近、周りの友達がどんどん結婚して焦っている人
気付けば友達のほとんどが結婚し、言葉では結婚を祝福をしていても、内心は焦っている…そんな人は要注意。
結婚しなければ! という焦りが、多少の問題を見えなくさせてしまったり、うすうす気づいていても目をつぶってしまうような結果にさせてしまいがちです。
⑤気づけば周囲の人から雑用を押しつけられてしまう人
状況に流されやすく、普段から雑用を押しつけられている人は、相手に強気で言われると、迷いながらも従ってしまいがちです。
なんとなく言われるがまま、相手に従ってしまう。頼まれたら断りきれない……。
そんな人は気を付けたほうがよいかもしれません。
⑥あまり異性と付き合ったことがない人
異性との交際経験がないときに理想の相手とめぐりあうと、ついつい舞い上がってしまい、不審な点にも気づきにくくなってしまいます。
なんとなく怪しいなと思っても、「こんな人と出会える機会はもうないかもしれない……」と関係を続けてしまい、被害をいたずらに広げてしまうかもしれません。
⑦「優しいね」「ほっとする」などと友人から言われる優しい人
包容力のあるあなたは、「実は、こんなことがあってお金が足りないんだ」と弱音を吐いた相手をなんとか支えようとするでしょう。
結婚詐欺師は、直接的にお金を要求するのではなく、あなたが「じゃあ、お金を出すよ」と言ってくるようなシチュエーションにもっていくこともあります。「相手が弱ってる。私が何とかしてあげたい」と思う人は、こうした手口に引っ掛かってしまう可能性があるのです。
どうでしたか?
「これ、私のことだ」とあてはまるものが多いほど要注意。
自分ひとりだけでなく、周りにも意見をよく聞くことが大切です。
3.もしも被害にあったらどうすればいいの?
結婚詐欺とわかっていなくても、お金を貸しているうちに、「相手を信じていいのか不安だ」と思うこともあるでしょう。また、気を付けていても、当事者だと相手の怪しさに気づかず、詐欺にあってしまうかもしれません。
結婚詐欺は恋愛関係の延長とみられることが多く、犯罪として立証しづらい側面があります。警察に被害届を出しても受理してもらえないことも……。
この章では、
①相手に不安を覚えたとき、②詐欺にあったときにそれぞれとるべき対処法をご紹介します。
①不安を覚えたときの相談先
さまざまなトラブル、特にお金に関するトラブルに強い弁護士に相談してみましょう。
お金に余裕がなければ、法テラスや弁護士の無料相談を使ってください。
特に、お金を貸している段階だったら、弁護士が適切な対処方法や相手への接し方をアドバイスしてくれます。
あなたの話を聞いた弁護士が「結婚詐欺かもしれない」と判断すれば、相手の素行を調査する探偵会社を紹介してくれたり、そのまま交渉をしてくれたりするでしょう。
慰謝料を求めて訴訟を起こすときにも力になってくれます。
警察相談専用電話に電話する。
警察相談専用電話「#9110」では、相談内容に応じて専門の窓口を案内してくれます。
電話をしてみて、専門家にアドバイスをもらうといいかもしれません。
②詐欺にあったときの相談先
結婚詐欺にあうと、金銭的な被害だけでなく、心理的にも大きな負担がかかります。自分で「大丈夫だ」と思っていても、ふっとしたときに心が限界を迎えてしまうかもしれません。
苦しくなる前に、カウンセラーに相談をしましょう。カウンセラーは心の問題の専門家です。今の自分の気持ちを吐き出すことで、冷静にいまの状況を考えられるよう、心を整えましょう。
同じ相手に結婚詐欺の被害を受けた仲間を探す
お伝えした通り、結婚詐欺は立証しづらい犯罪ですが、被害者仲間が集まれば、詐欺事件として扱ってもらえる可能性が上がります。
ウェブサイトを使って、被害者仲間を探してみましょう。
いかがでしょうか。結婚詐欺は、あなたからの信頼を裏切る犯罪です。被害に気づいたら、警察に被害届を提出したり弁護士に相談したりするだけでなく、心のケアを必ず行いましょう。
4.まとめ
- 結婚詐欺は、短期間で関係性が進み、結婚を意識しはじめたときにお金を催促される。
- 結婚詐欺を疑ったら、相手の身元がわかるような言葉をかけて反応をみてみる。
- 結婚詐欺師は、相手を選んで近づいてくる。自分ひとりだけで判断せず、知り合いに話を聞いてもらい、アドバイスをもらうといい。
- 被害にあったらカウンセリングを受け、公的機関に相談する。
おわりに
結婚詐欺を見分けるキーワードや被害にあいやすい人の特徴についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
「まさか自分が被害にあうなんて思わなかった……」。そんなことにならないように、ちょっとでも相手に不審を抱いたら、反応や様子をうかがってみましょう。