結婚相談所での詐欺とは?手口の特徴と入会前のチェックポイント5つ

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投稿日時 2019年06月06日 14時33分
更新日時 2019年06月06日 14時33分

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • 結婚相談所の利用を検討している人

  • マッチングされた異性と会う前にリスクを把握したい人

  • 結婚相談所や会った異性に不安があり、誰かに相談したい人

はじめに

理想の相手とめぐり合うために結婚相談所に入会したものの、知り合った相手や相談所から詐欺にあったというケースが後を絶ちません。

事前に、詐欺の手口を把握しておくことで、被害を未然に防げるでしょう。入会前に、結婚相談所について調べ、詐欺の可能性を確認することが大切です。

この記事では、結婚相談所であう可能性がある詐欺の手口と入会前のチェックポイント、詐欺かもしれないと思ったときの相談先について、詳しく解説していきます。

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1.出会う相手には要注意!?相手から受けるかもしれない被害4選



結婚相談所で知り合った異性。「とっても魅力的!」と気持ちが舞い上がるかもしれません。

しかし、結婚相談所を悪用し、知り合った相手からお金を騙し取ろうとする人もいるので注意が必要です。

どのような手口で詐欺被害を受けるのか、主なパターンをご紹介します。加害者になり得る人物の特徴もあわせて解説していくので、参考にしてください。

①デート商法

結婚相談所で知り合った相手をデートに誘い、アクセサリーや服、時計、芸術品など高価なものを買わせる手口です。

希望を叶えないと結婚できないかもしれない……といった被害者の心理を利用し、次々と高額商品を購入させます。

ハイスペックなのに、「付き合う相手の年齢や趣味などにこだわりがない」「上京したばかり」などいって初心者アピールをする異性には注意しましょう。

デート商法については、こちらの記事で際しく解説しています。

②結婚詐欺

結婚詐欺は、結婚をちらつかせながらターゲットの同情を誘う話をし、「それならお金をだす」と被害者の方からお金を差し出すように仕向けて金銭を騙し取る手口です。

加害者はターゲットの機嫌を取るために、最初は理想的な結婚相手を演じています。

ターゲットが加害者を信頼しきったタイミングで「お金が必要だが、君には迷惑をかけられない」「この問題が解決しないと結婚できなくなるかもしれない」などといって多額のお金を騙し取り、突然行方をくらませます。

結婚詐欺は、複数の異性を同時進行している可能性もあるため、会える時間が短かったり、日程の候補が少なかったりする場合は注意しましょう。

結婚詐欺について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

③投資詐欺

デート商法と結婚詐欺の中でも、投資詐欺がよく用いられます。

投資詐欺は、実態のない会社や商材に投資をさせて金銭を騙し取るものです。

特に、「新居に」などといって不動産を契約させる不動産投資詐欺が有名でしょう。

投資詐欺について、下記の記事で詳しくご紹介しています。

④サクラ被害

これは結婚相談所が悪質なケースですが、サクラとして高スペックでルックスがいい男女を登録させているケースがあります。

サクラは、デートなどはするものの、最終的に結婚を断るなど、成約はしないことが特徴です。

また、結婚相談所で開催される婚活パーティーの参加者は、少なからず緊張するものですが、サクラは結婚相手を見つけようとしていないため、緊張することがありません。妙に落ち着いている人がいたら、注意しましょう。


2.結婚相談所入会前にチェックしておきたいポイント5つ



明らかに怪しい人物が登録していたり、サクラを雇っていたりする場合、結婚相談所に問題があると考えられます。

結婚相談所の質を見極めることができれば、詐欺被害にあうリスクを抑えられるでしょう。

チェックするべきポイントをご紹介していきます。

①連絡先が明示されているか

結婚相談所の代表者名住所、電話番号などの連絡先や所在地が明示されているか確認しましょう。

所在地が明示されていなかったり、ひと気のない雑居ビルの一室などになっていたりする場合は、実態のない会社や詐欺業者の可能性があります。

また、電話番号が090や070から始まる番号の場合も注意が必要です。固定電話がない会社は、いつでも場所を変えられるため、信頼性が低いと言えます。

②入会希望者の身元確認がしっかりされているか

結婚相談所は、入居希望者の身元をしっかり確認しているところを選びましょう。

入会時に、運転免許証や健康保険証、パスポート、マイナンバーカード、住民票などの身分証明になる書類の提出を求められない場合、得体の知れない人物が登録している結婚相談所の可能性があります。

また、年収を証明するための収入証明、独身であることを証明する独身証明書も必要です。

資料提出がなくても登録できる結婚相談所は、詐欺にあうリスクが高いため注意しましょう。

③料金があらかじめ明記されているか

料金がパンフレットやウェブサイトに明記されている結婚相談所を選びましょう。

入会者によって料金を変えたり、オプションへの加入を強く勧められたりする場合、注意が必要です。

入会金を安く提示し、加入せざるを得ないオプションを複数つけることで、結果的に高額な利用料を請求するケースがあります。

あらかじめ料金体系を確認しておきましょう。

④プライバシーポリシーや特定商取引法について明示しているか

結婚相談所のウェブサイトに、プライバシーポリシー特定商取引法に関するページがあるか確認しましょう。

これらのページがない場合、法律を守らない結婚相談所の可能性があります。

また、経済産業省が作成した「マル適マークCMS」や一般財団法人 日本情報経済社会推進協会の「プライバシーマーク」がついているか確認しましょう。こうしたマークがついている業者を選ぶことで、ある程度の悪質業者を回避できるものと期待できます。

マル適マークCMS」は、「結婚相手紹介サービス業に関するガイドライン」を満たす業者にだけ、日本ライフデザインカウンセラー協会から発行されているため、結婚相談所の質の目安となります。

プライバシーマーク」は、個人情報を適切に取り扱う体制が整っている業者にだけ発行されているマークです。

⑤大きな連盟に加入しているか

小さな結婚相談所に入会するときは、東証一部上場の「日本結婚相談所連盟(IBJ)」や「日本ブライダル連盟(BIU)」に加入している結婚相談所を選びましょう。

こうした連盟では入会者を共有していることもあり、「入会したけど結婚相手が見つからない…」といったリスクが低くなっています。

また、連盟に加入している結婚相談所は、運営体制も整っており、きめ細かなサポートをしてくれる可能性が高いでしょう。

加盟には条件が定められている連盟が多いため、ある程度質が高いと考えられます。ただし、連盟に加入していても悪質な業者もいるため、あくまでも目安に留めましょう。


3.この人・この相談所怪しい…と思ったら即相談!もしもの相談先



すでに、結婚相談所に入会し、結婚相談所やマッチング相手に何かしらの怪しさを感じている場合は、専門機関に相談しましょう。

被害の予防や騙し取られたお金の返金につながることが期待できます。

①消費生活センター(国民生活センター)

消費生活センター(国民生活センター)は、一般消費者の消費生活におけるトラブルの相談や業者との仲介などを行う専門機関です。

詐欺やサクラ被害にあった場合に相談することで、被害の回復を目的とした業者との交渉や、弁護士など専門家の紹介をしてくれます。

法律にも詳しいため、クーリング・オフや契約関連のサポートも受けられるので、まずは相談してみましょう。

業者も消費生活センターから連絡がくると、誠実な対応を行うことが多くトラブルが円満に解決しやすくなります。

相談方法は、窓口で直接相談するか、「188」に電話をかけるかの2つ。

窓口の場所は、こちらからご確認ください。

電話番号 188
受付時間 平日9時~17時、土日祝10時~16時
(窓口によって異なる)
休業日 12月29日~1月3日

国民生活センターでできることについて、こちらでも解説しています。

②警察相談専用電話

警察相談専用電話(#9110)は、警察に緊急性が低いトラブルを相談できる相談窓口です。

詐欺被害にあった可能性が高いものの、確信を持てないようなケースに利用してみましょう。

特に、投資詐欺の場合、加害者の連絡先がわからず国民生活センターでは解決できない可能性があります。

この場合は、警察相談専用電話に相談して被害を受けたことを確信したら、被害届を提出してください。

電話番号 #9110
受付時間 平日8時30分~17時15分
休業日 土日祝(一部の県警を除き、当直か音声案内に繋がる)

被害届の出し方は、こちらで詳しく解説しています。

③弁護士

弁護士には、法律の専門的な相談が可能です。

何かしらのトラブルが起こったときに、その状況を詳しく伝えると、法律的な問題があるかどうかアドバイスをしてもらえます。

また、騙し取られたお金を返金してほしい場合は、相手方との交渉などをお願いすることも可能。損害賠償請求の手続き代行やサポートなどを受けられます。

弁護士は、デート商法などの恋愛絡みの詐欺を扱った経験のある人や結婚相談所とのトラブルを扱ったことがある人を探しましょう。

インターネットで検索したり、日本弁護士連合会のウェブサイト を利用してみてください。


4.まとめ

  • 結婚相談所の詐欺にあうこともあれば、マッチングした相手から被害にあう場合もある

  • 入会前に、連盟への加入やプライバシーマークの表示、身元確認の徹底度などをチェックすることが大切

  • 詐欺の可能性がある場合は、国民生活センターや警察相談専用電話を利用し、被害を未然に防ぐことが重要

おわりに

結婚相談所は、参入の敷居が低いため、悪質な業者も多数存在します。

また、チェックの甘さから悪質な人物が登録し、投資詐欺やデート商法などの被害にあう場合もあるため、結婚相談所に登録する前に、信頼できる業者かどうか、業者選びを徹底することが大切です。

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