楽天を装った詐欺メールに注意!5つの見分け方と4つの対策を解説

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投稿日時 2019年04月01日 17時11分
更新日時 2019年04月01日 17時11分

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • 楽天を装った詐欺メールが届いた人

  • 詐欺メールに記載されているサイトにアクセスしてしまった人

  • 詐欺メールの手口と対策を知りたい人

はじめに

楽天を装った詐欺メールが横行しています。本物そっくりな内容で、「迷惑メールにはだまされない」と思っている人も、うっかりだまされてしまう恐れもあります。

実際に、覚えのないメールが届き、不安に感じている人もいるかもしれません。

また、間違って迷惑メールのURLを開いてしまい、どんな対策をすればいいかわからない人もいるかもしれません。

この記事では、楽天市場を装った詐欺メールの手口や、迷惑メールに記載されているURLを開いてしまった場合の対策などを解説していきます。

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1.本物そっくり!楽天を装った詐欺メール、どんな内容?



詐欺メールも、手口が巧妙化しており、内容は様々です。
まずは、最新の事例を紹介します。

メールの件名 概要
①ID・パスワード変更のお願い クレジットカードの不正利用を防ぐために、IDとパスワードの変更を求める
②注文確認のお願い 購入した商品の内容について、確認をうながす
③カード利用のお知らせ クレジットカードの利用情報を知らせる
④未納料金の通知 会員登録などに際する料金が未納のため、電話をするよう、うながす

①ID・パスワード変更のお願い

クレジットカードの不正使用や詐欺が横行していることを逆手にとったメールが、「ID・パスワード変更のお願い」をうながすメールです。

他人のID・パスワードを不正に入手し、クレジットカードを使用したり、パソコンをウイルスに感染させ、クレジットカードの情報などを入手させたりする詐欺が発生していると注意喚起し、「もっと詳しくの情報はこちら」とかかれた詐欺サイトへ誘導させようとします。

IDやパスワード関連では、他にも「パスワード初期化のご連絡」という詐欺メールもあります。「不正にログインされたため、パスワードを初期化した」とかかれ、「ユーザIDの確認・パスワードの再設定」をうながし、詐欺サイトへ誘導させます。

②注文確認のお願い

「注文確認のお願い」は、実在する出店ショップを装った、商品確認に関するメールです。

「ご注文ありがとうございます。商品名○○○、合計○○○円」などとかかれ、あたかも商品を購入したかのうような内容になっています。

自分の名前が書かれているため、「間違って注文したかも」などと考え、キャンセルするために、記載されたURLにアクセスしてしまいそうになります。

③カード利用のお知らせ

楽天カードは、カードを利用すると、登録してあるメールアドレスにお知らせが届きます。本物そっくりなつくりで、偽の利用案内を送ってくるのが、「カード利用のお知らせ」です。

「ご請求予定金額のご案内」という件名の詐欺メールもあります。

「楽天e-NAVIへ」「Gmailアドレスをご登録の会員様」「すべてのご利用明細の確認はこちら」などとかかれたサイトに誘導させます。

差出人のメールアドレスは、本物と同じ「info@mail.rakuten-card.co.jp」であることもあり、うっかりひっかかってしまうつくりになっています。

④未納料金の通知

「料金が未納が発生している。本日中にご連絡がない場合、法的手続きをとる」と、かなり強い口調で、電話をかけるようにせまります。

ショートメールで届くことが多いため、詐欺だと気づきやすいかもしれません。

電話では、「本人確認」のためと言って、個人情報を聞き出すケースが多いようです。


これ以外にも、「カスタマーサービスからのお知らせ」「【重要】楽天株式会社からの緊急のご連絡」などの件名で送られてくることもありますので、少しでもあやしいと思ったら注意が必要です。

詐欺サイトは本物そっくりのつくりになっていて、クレジットカードの情報や、IDやパスワード の情報などを入力させて、個人情報を盗み取ってしまいます。

添付されているファイルなどを開くことで、コンピューター・ウィルスに感染する危険性もあります。

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2.あやしいメールが届いた!安全に確認する方法



不審なメールが届いたら、開かずにそのまま削除してしまうことが、最も安全です。

しかし、本物と同じメールアドレスを使用したり、実際に、本当に不正にログインされてしまい、パスワードを初期化したことを知らせるメールが届くこともあったりするので、一概にすべてのメールを無視できないかもしれません。

あやしいメールが届いた時に、安全に確認する方法を解説します。

①詐欺メールの見分け方!5つの特徴

詐欺メールの特徴には、大きく以下の5つがあります。

  • 登録したメールアドレス以外に届いた

    楽天に登録しているメールアドレス以外にメールが届くことはあり得ません。
    詐欺メールを見分ける方法としては一番わかりやすいかもしれません。


  • 「日付」がおかしい

    身に覚えのない商品に関するメールの注文日時が、メールが送られた日と大きなズレがある場合があります。日付がおかしいメールも詐欺の可能性が高くなります。


  • あて先に複数のアドレスが入っている

    詐欺メールはランダムに送りつけるため、あて先に自分以外の複数の受信者がいる場合があります。


  • 日本語がおかしい

    例えば、「ID・パスワード 変更のお願い」の詐欺メールでは、URLに誘導させるための文章が「もっと詳しくの情報はこちら」となっており、おかしな日本語が使われています。一見するとわかりづらいかもしれませんが、じっくり読むと、不自然な日本語に気がつくはずです。


  • 表示されているURLとリンク先のURLが異なる

    詐欺メールでは、メール内で、表示されているURLと、リンク先のURLが異なっていることがあります。

    例えば、メール上の表示は「https://www.rakuten.co.jp/」となっていても、クリックすると異なるURLが開きます。パソコンの場合は、リンクの上にマウスをのせると、実際のリンク先URLが表示されるので、確認することができます。


上記に当てはまるメールが届いたら、直ちに削除(ゴミ箱からも削除)しましょう。

②楽天市場に直接アクセス

メールが届き、商品の購入や不正ログインが心配になっても、メールに記載されたリンク先URLは絶対にクリックしてはいけません。

その場合は、楽天市場に直接アクセスし、「購入履歴」や「ユーザIDの確認・パスワードの再設定ページ」を確認しましょう。

楽天のURLをブックマークするなどして、日頃から公式ページを開いてログインする癖をつけておくことも、詐欺の被害を防ぐ手立てになります。

③パスワードの変更やウイルスチェック

  • パスワードの変更

    不正ログインを防ぐためにも、定期的なパスワードの変更をしましょう。
    楽天では、パスワード設定に関する注意として、「8文字以上のもので、できるかぎり複雑なもの」を推奨しています。(参考:楽天 ヘルプ・問い合わせ楽天からパスワードを初期化したという通知がきた


  • ウイルスチェック

    迷惑メールを受信しただけでも、ウィルスに感染するおそれもあります。
    ウイルスに感染すると、パソコン内のデータを盗まれたり、遠隔操作されてしまうなどの危険があります。

    日本データ通信協会では、主な迷惑メール・ウイルス対策ソフトとして、以下の4つをおすすめしています。(参考:一般財団法人日本データ通信協会「1 迷惑メールの概要について 1-1-4 ウイルスメール」)

    ・ウイルスバスター(トレンドマイクロ株式会社)
    ・カスペルスキー(株式会社カスペルスキー)
    ・ノートン(株式会社シマンテック)
    ・マカフィー(マカフィー株式会社)

    スマートフォンでも、ウイルスに感染する恐れがあります。携帯電話会社などによっては、ウイルス対策ソフトもありますので、利用しましょう。


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3.騙されてしまった…対処法・相談窓口



詐欺メールと気がつかずに、うっかりURLにアクセスしてしまったり、添付ファイルを開いてしまった場合、どんな対策をとればいいのでしょうか。
未納料金に関する請求に応じてしまった場合の相談窓口も紹介します。

①騙されてしまった場合の対応策4点

あやまって詐欺メールに記載されているURLをクリックしてしまった場合、下記の手順で、対応しましょう。

  • ネットワークを切断

    Wi-fiまたは、有線LANを抜くなどして、ネットワークから外します。


  • セキュリティソフトウェアで、ウイルス感染したかどうか検査

    有料ソフトの体験版でもいいので、チェックをしましょう。無料のセキュリティソフトでは最低限の機能しか搭載されておらず、駆除ができないウイルスもあります。


IDやパスワード、クレジットカードの情報などを入力してしまった場合

  • 入力したパスワードをただちに変更

    他のサービスで、パスワードを使いまわしている場合は、そのパスワードも変更します。


  • クレジットカード会社に連絡

    クレジットカードの後ろに記載されている電話番号に連絡するなどし、状況を説明し、利用の停止などの措置を取ってもらいましょう。

②もしも被害にあったら…相談窓口3つ

  • 都道府県警察サイバー犯罪相談窓口

    各都道府県警察では、インターネット利用に関する被害やトラブルに対応するサイバー犯罪課(名称は都道府県によって異なることもあります)が設置されています。

    サイバー警察では、IDやパスワード を無断で使用された「不正アクセス行為」、ウイルスに感染させられたなどの「不正指令電磁的記録に関する犯罪(ウイルス罪)」の被害に対応してくれることがあります。

    架空請求に応じてしまった場合は、最寄りの警察署に相談することもできます。


  • 一般社団法人日本データ通信協会 迷惑メール相談センター

    総務省の委託を受けた機関で、迷惑メールに関する相談や情報を受け付けています。
    詐欺メールが大量に届くなどの被害があった場合の相談先となりえます。

    警視庁によると、広告宣伝メールを送信する際は、メール受信者の事前承諾、送信者側の表示義務(送信者などの氏名や名称、受信拒否の通知先を受けるための電子メールのアドレスまたはURLなど)を課しています。また、送信元アドレスのなりすましも禁止しています。これらに該当する場合は、迷惑メール相談センターに情報提供することをお勧めします。

    情報提供によって、詐欺メールを送る業者への行政処分を促すことができます。


  • 消費者ホットライン「188」

    架空請求に少しでも、不安を感じた時は、消費者ホットライン「188」に相談してみましょう。「188」では、最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口などを案内してくれます。相談は無料で、専門の相談員がトラブル解決を支援してくれます。

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4.詐欺メールの目的や類似



①架空請求だけじゃない?詐欺メールの目的3つ

1.本物そっくり!楽天を装った詐欺メール、どんな内容?で、詐欺メールの目的を少し説明しましたが、ここでは、詐欺メールの目的をもう少し詳しく説明します。
企業になりすました詐欺メールの目的には大きくわけで3つあります。

  • 架空請求

    未納の支払いがあると説明し、お金を騙し取ることが目的


  • フィッシング詐欺

    本物そっくりのサイトに誘導して、ID・パスワードや、クレジットカードの情報などを入力させ、個人情報を盗み出すことが目的。クレジットカードの不正利用に繋がる危険性もあります


  • ウイルス感染

    パソコンをウイルスに感染させて、パソコンの情報を壊したり、データを盗み出したりすることが目的。他にも、外部からパソコンを遠隔操作され、迷惑メールを送信したり、特定のホームページの攻撃などの迷惑行為を行うこともあります。

②楽天以外にも…類似の詐欺メールは?

楽天のなりすましメール以外にも、類似の詐欺メールが横行しています。

特に利用者が多い2つの企業になりすました詐欺メールを紹介します。

  • Amazon

    Amazonを装って、「別のブラウザからログインされた」「クレジットカードの有効期限が切れた」「お支払い情報を更新してください」などの件名で送られてくる詐欺メール。フィッシングやなりすましメールを受け取った場合は、Amazonに報告することもできます。

    Amazon ヘルプ&カスタマーサービス フィッシングやなりすましを報告する


  • Apple

    Appleを装って、「アカウントが制限されています」「アカウントは閉鎖されます」「Apple IDのセキュリテイ質問を再設定してください」などの件名で送られてきます。Apple IDの不正利用などに関する質問は、Appleサポートのサイトから確認することをおすすめします。

    いずれも、楽天を装った詐欺メールと同様に、メールに記載されているURLをクリックしたり、電話をかけたりしないようにしましょう。


5.まとめ

  • 詐欺メールの手口は巧妙化している

  • あやしいメールが届いたら文章をよく読むなどしてチェックする

  • メールに記載されているURLはクリックせずに、公式サイトから確認する

おわりに

詐欺メールの手口は、年々、巧妙化しています。

「IDの不正入手」などがニュースになっていることを逆手にとり、「ID・パスワードの変更」に関する詐欺メールを送ってきます。

普段から、個人情報に気を使っている人こそ、詐欺メールには注意が必要とも言えます。

「自分は大丈夫」と思わず、メールが届いたら安易に開いたり、アクセスしないようにして、詐欺から身を守りましょう。


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