この記事は以下の人に向けて書いています。
不審なアプリをダウンロードし、正体が気になっている人
アプリのポイントサイトに登録したが、騙されていると感じた人
アプリをダウンロードしたら突然お金を要求され、困っている人
はじめに
誰でも気軽にダウンロードできるスマートフォンアプリ。しかし最近では、ダウンロードしたアプリやその関連サービスにより、お金や個人情報を引き出されるといったケースが増えています。
こうした
詐欺アプリ の特徴や回避方法をあらかじめ知っておけば、被害を受けるリスクを下げることができるでしょう。
そこでこの記事では、詐欺アプリの種類や対処法についてご紹介します。
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1.詐欺アプリってどんなもの?大まかな種類3つ
スマートフォンアプリを通じて
お金や個人情報を奪う悪質な詐欺 。
そのありがちな特徴を表にまとめました。
①無料のはずが勝手に課金される
無料アプリとしてダウンロードしたが、指紋認証を悪用して強制的に課金されてしまう
②「お小遣いアプリ」と称して、登録料・個人情報を騙し取る
指定のアプリをダウンロードするとゲームの課金アイテムや飲食店のクーポンがもらえるとうたって登録させ、登録者の個人情報や、サイトの登録料金などを騙し取る
③ワンクリック詐欺に誘導される
アプリに紛らわしい誘導ボタンや広告風のリンクがあり、うっかり押すと会員登録料などの名目で高額請求される
いずれの場合も
プレイストアで提供されていないアプリはダウンロードしない
評価が著しく低いアプリはダウンロードしない
ダウンロード時の権限のリクエストで、そのアプリの内容と明らかにそぐわない権限リクエストをされたら、ダウンロードをしない
など、ダウンロードする前の予防が大切です。
個別のケースに関する対処法については、以下の章で詳しく解説していきます。
2.無料のはずが……勝手に課金される詐欺アプリの特徴と対処法
「無料」と書かれていたはずなのに、ダウンロードすると、いつのまにか定期的に課金をする設定になっている……という詐欺アプリが横行しています。
自分で引き落としの明細表を確認しないと気づきにくく、長期にわたってお金を取られてしまうことも考えられます。
また指紋認証機能や顔認証機能を悪用し、アプリ内課金画面を突然表示させることで、ホームボタンに置いていた指から指紋認証で課金を許可させるという場合もあるようです。
では、こうしたアプリに対し、どんな対処をしていくべきでしょうか。
順番に紹介していきます。
①課金できないように制限をつける
携帯の本体やアプリストアで課金制限をかけておくことで、勝手に課金されることを防ぐことができます。
iPhoneの場合
パスコードを入力して解除しないと課金できなくなるので、勝手に課金されることはありません。
Google Play(Android)の場合
パスワードを入力しないと課金できなくなります。
②指紋認証や顔認証による決済機能をオフにする
前述の通り、指紋認証や顔認証による決済機能をオンにしていた場合、ページを閉じようとしてうっかり決済をしてしまうことがあります。
アプリに関する場合のみ指紋認証機能をオフにしておくことで、こうした被害を防ぐことができます。
iPhoneの場合
<指紋認証(Touch ID)による決済をオフにする>
<顔認証による決済をオフにする>
1「設定」をクリック
2「Face IDとパスコード」をクリック
3「iTunes StoreとApp Store」をオフにする
Google Play(Android)の場合
Androidの場合は、スマートフォンの機種によって本体設定の方法異なるため、説明書を確認するようにしてください。
③課金されていたら定期購入を解約する
うっかり決済してしまい、すでに課金されている場合もあります。その場合、
アプリを削除しただけでは、定期購入の契約はなくなりません 。課金を取り消すには、別の設定を解除する必要があります。
iPhoneの場合
定期購読によっては、トライアルを割引料金や無料で提供しているものがあります。更新日の 24 時間以上前に解約しないと、定期購読が更新される場合があります。
1.「設定」>「[ユーザ名]」>「iTunes と App Store」の順に選択します。
2.画面の上部に表示される Apple ID をタップします。
3.「Apple ID を表示」をタップします。必要に応じて、Apple ID の認証を済ませます。
4.「登録」をタップします。
5.管理する購読コンテンツをタップします。
定期購読料金を請求されているのに、その購読コンテンツが定期購読のリストに表示されない場合は、Apple 以外のプロバイダから購読している可能性があります。依然として定期購読内容が表示されない場合は、こちらで対処法をご確認ください。
6.購読管理のオプションを適宜選択します。別の購読オプションを選択するか、「登録をキャンセルする」をタップして、購読を解約します。解約する場合、その時点の請求締め日に購読停止となります。
引用元:定期購読内容を表示・変更・解約する
Google Play(Android)の場合
1.Android 搭載のスマートフォンまたはタブレットで、Google Play ストアを開きます。
2.メニュー アイコン、 [定期購入] の順にタップします。
3.解約する定期購入をタップします。
4.[定期購入を解約] をタップします。
5.画面の指示に沿って操作します。
重要: アプリをアンインストールしても定期購入は自動的に停止されません。定期購入を終了するには、定期購入を解約する必要があります。アプリをアンインストールしても、定期購入を解約していなければ料金は請求されます。定期購入を行ったアプリが Google Play から削除された場合、以後の定期購入は自動的に解約されますが、以前の定期購入の払い戻しを受けることはできません。
引用元:Google Play での定期購入を解約または変更する
④騙されて課金した場合返金は可能?App Store、Google Playへの返金申請方法
アプリ内課金の場合、App StoreやGoogle Playではなく、アプリ提供先に直接返金を求める必要があります。
ただし、返金の理由が正当なものであったにも関わらず、提供元へ問い合わせをしても返事をもらえなかった場合、App StoreやGoogle Playに返金を請求することも可能です。
ただし、返金されるかどうかは、審査によって決定されます。
100%お金が戻ってくるというわけではないので、注意してください。
App Storeの場合
1.ウェブブラウザでAppleサポートの問い合わせページ を開く
2.「誰かに相談したいときは」の「Appleサポートに問い合わせる」をクリック
3.「Apple ID」をクリック
4.「i Tunes StoreおよびApp Store」をクリック
5.「ご請求またはお支払いに関する質問」をクリック
6.「メール」または「今すぐアドバイザーと話がしたい」のどちらかを選択し、アプリ内課金の返金について問い合わせる
Google Playの場合
<課金されて48時間以内の場合>
1.ウェブブラウザでここ にアクセスする
2.「注文履歴」まで下にスクロールして、返品したい注文を見つける。
3.注文の右側にあるその他アイコンを選択。
4.「払い戻しをリクエスト」または「問題を報告する」を選択する。
5.フォームに入力して、払い戻しを希望することを伝える。
<48時間経過していた場合>
デヘロッパーに払い戻し対象かどうか問い合わせる必要があります。そのため、デヘロッパーの連絡先情報を確認しましょう。
1.Google Playアプリを起動。
2.対象のアプリをブラウジングまたは検索。
3.アプリをタップして、詳細ページを開く。
4.「詳細」をタップ。
5.下にスクロールして、記載されている連絡先情報を確認する。
3.個人情報が盗まれる?悪質な「お小遣いアプリ」の特徴と対処法
お小遣いアプリとは、アプリから様々なサイトに登録する、アンケートに回答する、クレジットカードを発行する、などの行為を通じてポイントを稼ぎ、し、ためたポイントをゲームの課金アイテムや飲食店の割引券などの特典に換えることができるアプリのことです。
しかし、悪質なアプリの場合、ポイントを溜めても実際に特典を得ることはできず、利用登録のために入力した個人情報を抜き取られたり、サイト利用料として支払ったお金を騙し取られてしまったりします。
2018年9月26日に、こうしたアプリやサイトの運営者が全国で初めて逮捕されるなど摘発が進められていますが、いまだに似たようなアプリは残っています。
この章では、こうしたアプリの問題点とその対処法を紹介します。
①ポイント交換ができない仕組みになっている
「1回の広告クリックで10ポイントずつしかたまらないのに、最低交換ポイントが1万ポイント」、「貯めたポイントの有効期限が1か月」「1万ポイント貯めても50円にしかならない」など、ポイント交換までのハードルが異常に高いものは悪質である可能性が高いでしょう。
たとえば、「会員登録するだけで5000ポイント」と書かれていても、換金できるポイント数が1万ポイントだった場合、すぐには換金できません。
登録する前に、ポイント還元率や換金ポイント額を調べておきましょう。
②「誰でもゲット」と書いてあるが実際には抽選方式でポイントが入る
「○○すれば全員にポイント進呈!」などと謳っているものの、実際にポイントがゲットできるかどうかは抽選で決まる方式ということがあります。
抽選式という説明が小さい文字で書かれているなど、一見するとわかりづらい方法で書かれているため、すぐにはわかりません。
こうしたアプリも詐欺である可能性が高いと言えるため、利用しないほうが安全です。
③ダウンロードするよう掲載されているアプリが悪質なものである
「このアプリをダウンロードすれば5ポイント獲得」と紹介されているアプリそのものが、個人情報や高額課金が目的の悪質なアプリであることがあります。
ダウンロードする前に、掲載されているアプリの評判を調べ、悪質なアプリを頻繁に紹するアプリの利用は避けるようにしましょう。
④補足:有料アプリに登録させる形式は今後減っていくかも?
Appleは2018年10月以降、Apple Storeアプリのアフィリエイトプログラムを停止。アプリ登録をさせることによる広告収入がなくなりました。
そのためiPhoneを利用している人は、今後はアプリの登録をさせることは少なくなるとみられています。
ただし、アプリ登録以外の広告は残るため、引き続き注意が必要でしょう。
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4.うっかり触って高額請求!?ワンクリック詐欺アプリの特徴と対処法
詐欺アプリの中には、アプリを開いた瞬間や、ある程度の操作をしたあとに、
「登録しました。会員費用をお支払いください」「登録が完了しました。解約をする場合は解約費用をお支払いください」 などと表示され、お金を要求されるというパターンもあります。
こうした架空請求の詐欺手法はワンクリック詐欺と呼ばれ、ウェブサイトでも猛威を振るっていましたが、アプリでも同様の手口が行われるようになっています。
特にありがちなのが、アダルト動画やアニメなどの無料視聴をうたう動画アプリ。
この章では、そんなワンクリック詐欺アプリをダウンロードした場合の対処法についてご紹介します。
①架空請求は無視しても問題なし
架空請求は基本的にすべて言いがかりのため、お金を支払うよう請求されても無視して問題ありません。
ただし念のため、スマートフォンの定期購入の一覧やカード決済の明細を確認して、お金が引き出されていないか確認しましょう。
ワンクリック詐欺や架空請求については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
②Google Play、App Store以外からアプリをダウンロードしない
架空請求に引っ掛からないためには、こうした詐欺アプリをそもそもダウンロードしないことが大切です。
ワンクリック詐欺アプリは、Google PlayやApp Storeなどの公式サイトではなく、通常のウェブサイトのリンクからのダウンロードが多いことが特徴として挙げられます。
そのため、Google PlayやApp Store以外からアプリをダウンロードしないようにしましょう。
5.まとめ
詐欺アプリには①契約していないはずが勝手に課金される②個人情報や登録料を騙し取られるポイントサイト③ワンクリック詐欺の3パターンがある。
いずれの場合も、提供元不明のアプリや評価が著しく低いアプリはダウンロードしないことことで未然に防ぐことができる。また、ダウンロード時の権限リクエストで、そのアプリの内容と明らかに合わない権限を要求された場合はダウンロードを中止するのが無難。
普段から課金されないように、①課金制限をつける②指紋・顔認証による決済機能をオフするなど、対策を行っておく。架空請求の場合は、相手からの要求には応じず無視をする。
おわりに
いかがでしたか。
普段、何気なく使っているアプリで詐欺被害にあうことがあります。ダウンロードする前に、十分に確認を行いましょう。