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パソコン教室でトラブルにあったら?解決に役立つ対処法3選と相談先

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投稿日時 2019年06月12日 14時15分
更新日時 2019年06月12日 14時15分

この記事は以下の人に向けて書いています。

  • パソコン教室のトラブルについてどんな種類があるのか知りたい人

  • 希望とは違うコースに入れられて困っている人

  • トラブルを未然に防げるように優良な教室の選び方を教えてほしい人

はじめに

入会したものの中身の薄い講義で、お金ばかり払わされた…などパソコン教室を巡るトラブル。

こちらの指摘で改善されればまだいいのですが、悪質な業者だと応じてくれないことも珍しくありません。

この記事ではまずパソコン教室で起こりがちなトラブルについてご紹介し、実際巻き込まれた場合の対処法について解説します。

返金を法的に求める手段も記載しているので、ぜひ参考にしてください。

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1.トラブルは主に2パターン!こんな教室や講師に気をつけよう



パソコン教室のトラブルは多岐に渡るのですが、主に「始める前」と「始めた後」の2パターンに分けることができます。

この章で、各ケースの中で特にありがちなトラブルについてご紹介しましょう。

①始める前のトラブル

  • 強引な勧誘

    無料体験を受けに教室まで足を運んだところ、強引な勧誘で契約させられそうになったというケースです。

    このときありがちなのが「今日契約してもらえれば入会金が安くなる」など選択を焦らせたり、「今から始めないと試験に受からないですよ?」と煽るような台詞を言われてしまうこと。

    業者によっては「強引な勧誘はしない」とウェブサイトで謳いながら、半ば脅して入会を迫るところもあります。


  • 特別感のあるような説明

    「ほかの教室とは違うメソッドで教えている」
    「普通なら十万円するような講義用のDVDが、入会すればタダで見られる」


    など特別感のあるような説明をする教室は、実際のサービスが同じであればいいのですが、そうでないことがほとんど。

    入会時の謳い文句と違う……ということで、トラブルが起きやすくなっています。


  • できる限り初歩的なコースから受けさせる

    パソコン教室の多くは、スキルの段階別にさまざまなコースを用意しています。

    ところが、ある程度のスキルを持っている人に「基礎なので受けてもらいたい」と言い、初心者コースから無理やり受けさせる教室があります。

    受けるコースが多くなれば当然契約金も高くなるため、よくトラブルが起きています。

②始めた後のトラブル

  • 講師とコミュニケーションがうまくいかない

    入会後のトラブルとして多いのが、講師とコミュニケーションがうまくいかない、というものです。

    簡単な質問に答えてくれない、もっと教えてほしいと言っても「今受けているコースなら必要ない」と一蹴されて応じてくれない、などのケースがあります。

    反対に気さくな態度で話しかけやすいものの、

    「ご自宅は教室から近いんですか?」
    「普段は何をしていらっしゃるんですか」

    個人的な質問をどんどんしてくるような講師も。

    単に距離を縮めようとしているだけならまだしも、個人情報を盗み取ろうと考えている悪質な場合もあり、トラブルが起きやすい原因のひとつとなっています。


  • 講義内容が薄い

    パソコン教室は、何回かにわけて講義を行うパターンがほとんどです。

    しかし、パソコンの説明やマウスのレクチャーを数回にわたって行う、ほとんど同じ内容のDVDを何度も見せるなど、わざと授業の時間を消費させていると疑ってしまうようなケースもあります。


  • 入会したら追加料金が発生

    契約時の金額に納得して入ったはいいものの、「あなたはこれも受けたほうがいい」「この資格を取りたいなら違うコースにも入って」と、別の高額コースに追加で入るよう促されるパターンです。

    中には同意なしでコースが追加され、気づかないまま講義を受けてしまい、あとから料金を請求されたというトラブルも起きています。


  • 教室がなくなってしまった

    契約した直後に、経営難などで教室そのものがなくなってしまったというトラブルです。

    このとき通いづらい別の教室を案内され、それを理由に契約解除を申し出ても返金してくれない、などの事例もあります。

③別の詐欺業者と連携しているケースも

詐欺業者とパソコン教室が連携することで、二重の被害にあってしまうケースも発生しています。

手口としてはまず、詐欺業者がメールなどを使ってウイルスを不特定多数に配信。誤ってURLをクリックした人の個人情報を盗み取ります。

その後パソコン教室側が詐欺業者から個人情報を購入し、ウイルスで困っているターゲットに連絡をします。このとき「こちらで処理と対策ができますよ」などと言って安心させ、高額な入会金を支払わせる、というものです。

詐欺の種類はさまざまで、アダルトサイト詐欺フィッシング詐欺などで仕掛けるパターンもあります。

下記で対処法をご紹介しているので、自分を守る術としてください。


2.トラブルに巻き込まれた……そんなときの対処法と相談先



トラブルに巻き込まれてしまった、そんなときは迷わず解約を申し出て、入会金や契約金を返してもらうほうがいいでしょう。

悪質な業者である可能性もゼロではなく、もしそうなら優良なパソコン教室で勉強し直したほうが有益だからです。

この章ではパソコン教室から返金してもらう方法と、困ったときの相談先をご紹介します。「規約に返金不可と書いてあります」と断られても、決して諦めないようにしてください。

①クーリング・オフを使う

クーリング・オフとは、一定の期間内であれば消費者が一方的に契約の解除などをできる制度です。

  • 条件

    パソコン教室は特定継続的役務提供にあたり、クーリング・オフが可能な条件が以下のように定められています。

    有効期間 契約書に記載された日から8日以内
    契約期間 2ヶ月を超える
    契約金額 5万円を超える(コース料金だけでなく、入会金や教材費なども含まれる)


  • 注意点

    パソコン教室のクーリング・オフが可能なのは、長期契約による拘束が前提となっています。したがって月謝制の場合は、対象外になる可能性があるので注意しましょう。

    ただし、教室によってはクーリング・オフを受け付けるルールを設けていたり、独自の解約方法を設けていたりするので、パンフレットや書類を確認してみてください。


  • 手順

    クーリング・オフは基本的に書面での通知となります。このとき、相手業者が言い逃れしないように、いつ・誰が・誰に送ったのかを公的に証明してもらえる内容証明郵便を使うのがポイントです。

    内容証明には、次のようなルールがあります。

    縦書きの場合 1行20字以内、1枚26行以内
    横書きの場合 1行20字以内、1枚26行以内
    1行13字以内、1枚40行以内
    1行26字以内、1枚20行以内
    出展:日本郵便の定める規定

    このルールに従いつつ、

    ・「契約解除通知書」という標題
    ・契約年月日
    ・契約コース名
    ・契約金額
    ・返金期限
    ・日付
    ・差出人の住所氏名
    ・受取人の住所氏名

    などを記載した通知書を作成してください。

    なお、差出人と郵便局それぞれが保管する分(謄本)が必要になってくるので、全部で3部用意するのを忘れないようにしましょう。

    また、契約金をクレジットカードで支払った場合は、誤って請求が来ないように、カード会社にもクーリング・オフの通知書を送付したほうが無難です。

    その場合、パソコン教室に送るものとクレジットカード会社に送るものをそれぞれ用意する必要があります。

    これらの作成が終わったら郵便の窓口に提出して完了です。

    クーリング・オフや内容証明の注意点は、以下でも詳しくご紹介しています。あわせてチェックしてください。

②中途解約制度を使う

クーリング・オフが定める8日間が過ぎていても諦める必要はありません。

特定継続的役務提供に定められている中途解約制度を使えば、契約解除ができる可能性があります。

  • 条件

    有効期間 契約期間終了まで
    契約期間 2ヶ月を超える
    契約金額 5万円を超える(コース料金だけでなく、入会金や教材費なども含まれる)


  • 注意点

    中途解約では、クーリング・オフと異なり解約料を支払う必要があります。料金は次のとおりです。

    授業を受ける前 1.5万円(最大)
    授業を受けている途中 これまで受けた授業料+5万円もしくは契約残額の20%のどちらか低い金額


  • 手順

    先ほどご紹介した内容証明郵便を使って、相手業者に中途解約の旨を通知してください。

③もし業者が対応してくれなかったら…

クーリング・オフや中途解約は特定商取引法で定められた制度のため、こちらの申し出に対して業者が断るのはNG。

しかし「内容証明を送ったが業者が返金対応をしてくれない」「解約料が明らかに高すぎる」など、交渉がこじれる可能性もゼロではありません。

万が一トラブルが起きた場合は、次の相談先に連絡してみてください。

  • 消費生活センター

    消費者と業者間で生じたトラブルに対して解決のサポートなどをしてくれる、消費者庁が設置した窓口です。下記番号(消費者ホットライン)に電話すると、最寄りの消費生活センターに繋いでくれます。

    電話番号 188
    受付時間 地域による
    ※つながらない場合は国民生活センター平日バックアップ相談
    電話番号 03-3446-1623
    受付時間 平日10時~12時 13時~16時


  • 経済産業省消費者相談室

    経済産業省が設けている窓口です。特定継続的役務に関するトラブルに対して、専門の相談員が対応してくれます。

    電話番号 03-3501-4657
    受付時間 平日10時~16時30分


  • 警察相談専用電話

    生活のトラブルに対応している警察の窓口です。110番と異なり、「犯罪かどうかはわからないけど困っている」など身近な問題の相談に乗ってくれます。

    電話番号 #9110
    受付時間 平日8時30分~17時15分(各都道府県警察本部で異なる)


  • 弁護士に相談

    上記の専門機関に相談しても解決が難しい場合は、弁護士への相談も視野に入れましょう。これまで応じてくれなかった業者も、弁護士の交渉で態度を変えることがあります。

    国が設置している法テラスに連絡すれば、適切な弁護士を紹介してくれます。

    電話番号 0570-078-374
    受付時間 平日9時~21時、土曜9時~17時

    法テラスに連絡する際は、こちらも合わせてチェックしてみてください。


3.トラブルから身を守るには?パソコン教室で被害にあわないためのポイント



パソコン教室のトラブルはさまざまあり、どんなに気をつけていても思わぬ形で巻き込まれてしまう可能性は残念ながらあります。

最後の章では、できる限り被害を回避できるポイントをご紹介するので参考としてください。

①そもそもパソコン教室に通う必要があるか

パソコンが使えるようになりたい、と言っても目的はさまざま。

しかしその目的は、意外にも家族や友人に聞いたり、本を読めば解決できることもあるものです。

業者によっては利用者が何もわからないことをいいことに、高額な入会金を支払わせるところもあります。

パソコン教室に通うにしても、「何ができるようになりたいか」ある程度決めておくといいでしょう。

②無料体験を受ける

多くのパソコン教室が実施している無料体験は、積極的に受けるのがベターです。

もし無料体験後に強引に勧誘されたら、「複数の教室を見て検討しているところ」などと伝えて断るようにしてください。

また入会後は無料体験とは別の講師が担当することもあります。教室全体の雰囲気や、ほかの講師の様子などを可能なかぎり見ておくといいでしょう。

③試験校登録している

パソコンの資格試験の多くは、一部のパソコン教室を試験会場としています。

資格試験校に認定されるためには、責任者の選定や試験に必要なソフト導入など厳しい条件をクリアしなければならなりません。

そのため試験を実施していれば、ほかの教室に比べて信頼できる教室と判断できるでしょう。

試験校の教室を検索できるページを、一部ですが以下にまとめたので活用してください。

MOS試験 試験会場
P検 試験会場
サーティファイ 試験会場


4.まとめ

  • パソコン教室のトラブルはさまざま。巻き込まれてしまったらすぐにクーリング・オフや途中解約を検討しよう。

  • 業者との交渉がこじれたら、悩まずにすぐ相談する。

  • 被害を回避するために、探すときには無料体験を受けたり試験校かどうか検索を。

おわりに

パソコン教室のトラブルで特に厄介なのは、業者がわざとやっているパターン。

この場合、クーリング・オフや中途解約をしてもこじれるケースが多いのが現状です。

悪質な業者から身を守るためには、事前に教室の情報を集めるのが鍵となります。

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